T1強調画像にみられる犬の下垂体後葉の高信号とAVPの関係

T1強調画像にみられる犬の下垂体後葉の高信号とAVPの関係

レコードナンバー762076論文タイプ学術雑誌論文
ALIS書誌IDZZ00004754NACSIS書誌IDAA10796138
著者名手嶋 隆洋
原 康
増田 弘行
ほか8名
書誌名The journal of veterinary medical science
別誌名Journal of veterinary medical science
J. vet. med. sci
発行元Japanese Society of Veterinary Science
巻号,ページ70巻・ 7号, p.693-699(2008-07)ISSN09167250
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抄録T1強調MR画像上において、正常な人の下垂体後葉は特徴的な高信号を呈すことは知られており、これは下垂体後葉のAVP貯蔵量を反映しているとされている。健常犬においてもT1強調画像上で下垂体後葉は高信号を呈するが、その原因は明らかではない。そこで、健常ビーグル犬に対して高張食塩水負荷を行い、循環血中へのAVP分泌を誘発した状態下での下垂体後葉の信号強度、血中AVP濃度、ならびに血漿浸透圧を経時的に観察することで、犬においても下垂体後葉の高信号がAVPに起因するのか検討した。さらに、視床下部-室傍核・視索上核のAVP陽性細胞数を計測することにより、AVP分泌誘発状態下での視床下部の機能的変化を検討した。高張食塩水負荷により、血漿浸透圧と血中AVP濃度には経時的な上昇がみられたが、下垂体後葉の信号強度比には減少がみられた。これは浸透圧刺激により、下垂体後葉からのAVP放出が促進されたためと考えられた。また、下垂体後葉の信号強度比と血中AVP濃度には負の相関が認められた。さらに、免疫組織化学的検討から、高張食塩水負荷により視床下部-室傍核・視索上核のAVP陽性細胞数の増加が認められた。これらの結果から、犬においても下垂体後葉にみられる高信号はAVP貯蔵量に反映するものと考えられることから、下垂体後葉の高信号は下垂体組織の形態的・機能的異常の診断に役立つことが示唆された。
索引語下垂体後葉;高信号;犬;張食塩水負荷;血中AVP濃度;視床下部;AVP;AVP貯蔵量;反映;血漿浸透圧
引用文献数24
登録日2011年12月08日
収録データベースJASI, AGROLib

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