黒毛和種妊娠牛の末梢血中M-CSF濃度の推移
黒毛和種妊娠牛の末梢血中M-CSF濃度の推移
レコードナンバー | 762092 | 論文タイプ | 学術雑誌論文 |
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ALIS書誌ID | ZZ00004754 | NACSIS書誌ID | AA10796138 |
著者名 | 大島 一修 吉原 一浩 小島 孝敏 ほか2名 | ||
書誌名 | The journal of veterinary medical science | ||
別誌名 | Journal of veterinary medical science J. vet. med. sci | ||
発行元 | Japanese Society of Veterinary Science | ||
巻号,ページ | 70巻・ 8号, p.799-805(2008-08) | ISSN | 09167250 |
全文表示 | PDFファイル (4135KB) | ||
抄録 | 造血系のサイトカインの一つであるマクロファージコロニー刺激因子(M-CSF)は、ヒトやマウスの妊娠の成立、維持に関与している。M-CSF遺伝子発現はウシ子宮内膜でも認められ、その発現強度が妊娠経過とともに上昇傾向を示すことから、ウシにおいてもM-CSFが妊娠現象に関係することが示唆されている。本研究では、黒毛和種妊娠牛の末梢血中M-CSF濃度推移をELISAにより測定し、実験1では125頭の妊娠牛と21頭の非妊娠牛を供試して妊娠ステージと血中M-CSF濃度との関係を、実験2では6頭の雌ウシを供試して妊娠期間中の血中M-CSF濃度の経時的な推移を調査した。妊娠ステージ別にみると、血中M-CSF濃度は妊娠1ヶ月で最も高く、妊娠3ヶ月と妊娠末期で低値を、妊娠4ヶ月から妊娠7ヶ月にかけて増加傾向を示した。経時的な推移としては、血中M-CSF濃度は妊娠2週まで高値を示した後に、妊娠2週から9週にかけて妊娠6週をピークとした一峰性の減少、増加を示し、その後妊娠9から27週にかけてほぼ一定の値を維持し、妊娠27から40週にかけて減少した。経時的なM-CSF濃度推移は、時間的なズレが認められたが、妊娠ステージ別での変化と同様のパターンを示した。妊娠牛の末梢血中M-CSF濃度は妊娠経過に従って一定のパターンで推移しており、その推移は子宮内膜や胎盤でのM-CSF産生を反映していることが示唆された。 | ||
索引語 | 推移;血中M-CSF濃度;黒毛和種妊娠牛;末梢血中M-CSF濃度;M-CSF;妊娠経過;示唆;妊娠牛;供試;一定 | ||
引用文献数 | 37 | 登録日 | 2011年01月13日 |
収録データベース | JASI, AGROLib |