日本の養豚場における豚呼吸器型コロナウイルス感染のウイルス学的および血清学的研究
日本の養豚場における豚呼吸器型コロナウイルス感染のウイルス学的および血清学的研究
レコードナンバー | 762114 | 論文タイプ | 学術雑誌論文 |
---|---|---|---|
ALIS書誌ID | ZZ00004754 | NACSIS書誌ID | AA10796138 |
著者名 | 宇佐美 佳秀 深井 克彦 市川 優 ほか5名 | ||
書誌名 | The journal of veterinary medical science | ||
別誌名 | Journal of veterinary medical science J. vet. med. sci | ||
発行元 | Japanese Society of Veterinary Science | ||
巻号,ページ | 70巻・ 9号, p.929-936(2008-09) | ISSN | 09167250 |
全文表示 | PDFファイル (4591KB) | ||
抄録 | 栃木県内飼養豚の豚伝染性胃腸炎ウイルス(TGEV)に対する抗体検査を行っていたところ、TGEワクチン接種歴がなく、TGEの発生もなかった農場でTGEV抗体が検出された。通常の抗体検査では、TGEVと豚呼吸器型コロナウイルス(PRCV)の識別が困難であったことから、高率にTGEV抗体が検出されたA農場について4年間にわたり飼養豚を調査したところ、TGEVは検出されなかったが、鼻汁からPRCVが分離された。また、飼養豚から検出された抗体は、TGEV/PRCV識別ELISAによりPRCV抗体であることが判明し、常時PRCV抗体が検出された。PRCV分離株を系統樹解析したところ、米国やヨーロッパ分離株と異なるクラスターを形成した。PRCV分離株を帝王切開初乳非摂取子豚に接種したところ、臨床症状は示さなかったが、主に鼻汁からウイルスが分離された。同居豚の鼻汁からもPRCV遺伝子が検出されたことから、本ウイルスは鼻腔内で限局的に増殖し、水平感染を起こすことが示された。以上のことから、我が国において海外の分離株と遺伝学的に異なるPRCVが養豚場に常在していることが示唆された。 | ||
索引語 | 検出;GEV;PRCV;鼻汁;養豚場;抗体検査;GEV抗体;飼養豚;分離;PRCV分離株 | ||
引用文献数 | 32 | 登録日 | 2011年01月13日 |
収録データベース | JASI, AGROLib |