建築廃木材の炭化および製品化技術の開発

建築廃木材の炭化および製品化技術の開発

レコードナンバー762212論文タイプ学術雑誌論文
ALIS書誌IDZZ00013100NACSIS書誌IDAN10072741
論文副題炭化物の基本特性および吸放湿性能に及ぼす炭化条件の影響
著者名田近 克司
水本 克夫
書誌名富山県林業技術センター研究報告
別誌名Journal of the Toyama Forestry and Forest Products Research Center
発行元富山県林業技術センター
巻号,ページ16号, p.14-23(2003-03)ISSN09150013
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抄録建築廃木材のうち、接着剤等合成樹脂を含む合板やボード類等が多く混入した低品位廃木材を炭化し、床下等の調湿材として有効活用することを目的に、炭化条件(雰囲気、温度)や非木質物混入の有無による廃木材の品位の違いが炭化物の基本特性および吸放湿性に及ぼす影響、さらに吸湿性塩類の添着による吸放湿性能向上効果について検討した。その結果、次のことが明らかになった。1)炭化物の基本特性のうち、収率は、炭化温度が300℃から900℃に上昇するのに従い減少したが、微酸素雰囲気ではほぼ直線的に低下するのに対し、窒素雰囲気では600℃と900℃の差は小さいという違いが見られた。工業分析値は、炭化温度の上昇と共に揮発分が大きく減少する一方で、固定炭素が大幅に増加し、灰分は微増した。比表面積は、微酸素雰囲気では、炭化温度の上昇と共にほぼ直線的に増加したのに対し、窒素雰囲気では600℃で最大となった。これらの基本特性は、廃木材の品位によって大きく異なることはなかった。2)吸放湿性能に及ぼす炭化条件の影響については、炭化温度が高いほど、高湿度および低湿度環境における炭化物の含水率が高く推移した。また、高湿度環境下では、微酸素雰囲気よりも微酸素雰囲気で炭化した方が含水率が高く推移し、その差は炭化温度が高いほど大きかった。炭化物の吸放湿性能は、廃木材の品位によって大きく異なることはなかった。しかし、低品位廃木材の炭化物の調湿能力(高湿度含水率と低湿度含水率の差)は、最大で約5%であり、一般的な針葉樹木材が示す値に比べると約1/2と小さかった。3)炭化物の塩類添着処理効果については、塩化カルシウムを低品位廃木材の炭化物に添着することにより、調湿能力は未処理炭化物に比べ約10倍、炭酸ナトリウムの添着により約8.5倍増大し、顕著な吸放湿性能付与効果が認められた。
索引語建築廃木材;炭化;製品化技術;開発;炭化物;基本特性;吸放湿性能;炭化条件;影響
引用文献数17
登録日2011年01月18日
収録データベースJASI, AGROLib

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