スギ柱材の実大圧縮性能(2)

スギ柱材の実大圧縮性能(2)

レコードナンバー762229論文タイプ学術雑誌論文
ALIS書誌IDZZ00013100NACSIS書誌IDAN10072741
論文副題限界細長比と座屈設計式の提案
著者名中谷 浩
秦 正徳
柴 和宏
ほか2名
書誌名富山県林業技術センター研究報告
別誌名Journal of the Toyama Forestry and Forest Products Research Center
発行元富山県林業技術センター
巻号,ページ18号, p.30-35(2005-03)ISSN09150013
全文表示PDFファイル (3305KB) 
抄録スギ実大柱の圧縮性能を明らかにするために、様々な細長比(19〜113)の柱の座屈試験を行った。結果は以下のように要約される。1)細長比75以上の柱の座屈応力は、木質構造設計規準に示される基準強度以下の値が多く、危険性が高いと考えられる。これは、ヤング率の低いスギ柱材が存在していたためである。2)座屈応力とヤング率との相関は極めて高い。したがつて、弾性座屈では、座屈強度の下限値をスギ材のヤング率下限値を用いて求めるのが適している。3)これまで、弾性座屈の限界細長比は100とされている。しかし、部材のヤング率が小さい場合は、圧縮強度の比例限度以下の応カレベルで座屈しており、より低い細長比でも弾性座屈していると考えられる。したがって、中間柱の細長比でも、下限値の応力レベルでは弾性座屈で扱えるものと考えられる。4)限界細長比は、ヤング率の下限値を用いて計算される座屈応力が圧縮比例限度と一致したときの細長比と考えられる。この方法で得られたスギ柱の限界細長比は60となる。この限界細長比まで、座屈応力の下限値は、ヤング率の下限値を用いて弾性座屈として計算することが可能となる。この条件で得られた座屈応力の下限値は、細長比78以上の柱の試験結果とよく一致している。5)中間柱の座屈応力は、通常、実験式で評価されており、木質構造設計規準では直線式が用いられている。本実験結果に対して、一般的ないくつかの曲線式を検討した結果、鉄骨構造で用いられているJhonson式の適用性が最も優れていた。細長比λ=30で基準圧縮強度F、限界細長比Λで比例限応力度(2/3F)に達するものとすると、座屈応力σcrは、σcr=〔1-(λ-30)(2)/3/(Λ-30)(2)〕Fで表される。この式は、試験結果と良く一致していると思われる。
索引語スギ柱材;実大圧縮性能;限界細長比;座屈設計式;提案
引用文献数7
登録日2011年01月18日
収録データベースJASI, AGROLib

論文アクセスランキング

Copyright 2017 農林水産省 農林水産技術会議事務局筑波産学連携支援センター

Tsukuba Business-Academia Cooperation Support Center, Agriculture, Forestry and Fisheries Research Council Secretariat