サトウキビ新品種‘Ni23'の育成とその特性
サトウキビ新品種‘Ni23'の育成とその特性
レコードナンバー | 762627 | 論文タイプ | 学術雑誌論文 |
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ALIS書誌ID | ZZ20033316 | NACSIS書誌ID | AA12292124 |
著者名 | 西 裕之 竹牟禮 穣 上薗 一郎 末川 修 緒方 寿明 神門 達也 安庭 誠 勝田 明敏 田中 正一 白澤 繁清 小牧 有三 園田 純也 | ||
書誌名 | 鹿児島県農業開発総合センター研究報告. 耕種部門 = Bulletin of the Kagoshima Prefectural Institute for Agricultural Development. Agricultural Research | ||
別誌名 | Bull. Kagoshima. Pref. Ins. for Agri. Deve. (Agricultural Research) 鹿児島農総セ研報(耕種) | ||
発行元 | 鹿児島県農業開発総合センター | ||
巻号,ページ | 1号, p.83-89(2007-03) | ISSN | 18818609 |
全文表示 | PDFファイル (3494KB) | ||
抄録 | 鹿児島県奄美地域のサトウキビの生産量は減少傾向にあり、その主な要因は、株出し移行率の低下による収穫面積の減少、株出収量の低下、干ばつや台風の気象災害などである。そのため、株出の面積拡大および収量の安定化を図るために春植え+株出し体系を推進しており、株出し適性の高い品種が求められていた。また、近年干ばつに起因した生育不足による単収低下の事例も多く、干ばつ条件下でも生育の優れる品種の育成も望まれていた。徳之島支場では、奄美地域に適応した品種育成を進めるため、九州沖縄農業研究センターの協力を得て、初期選抜段階から選抜操作を行い‘KY96T-537’(後の‘Ni23’)を育成した。本系統は、2006年1月に奄美地域の奨励品種として採用された。‘Ni23’は‘F177’に比べて高糖で、発芽や株出し萌芽が優れ、茎の増加や伸長も優れるため、春植え、夏植え、株出しのいずれの栽培型でも多収である。収穫期間の中期(2〜3月)の収穫に適し、早期(12月下旬〜2月上旬)高糖の‘Ni22’、‘NiF8’、晩期(3〜4月上旬)高糖の‘Ni17’との栽培の組み合せで、品質向上が図られる。また、干ばつに遭遇した年でも、他品種に比べて安定して多収となることから、株出し栽培の安定化が図られ、収穫面積や生産量の確保が期待できる。 | ||
索引語 | サトウキビ新品種;育成;特性 | ||
引用文献数 | 6 | 登録日 | 2011年05月27日 |
収録データベース | JASI, AGROLib |