内分泌撹乱化学物質が引き起こすエピジェネティックな変化による次世代への影響

内分泌撹乱化学物質が引き起こすエピジェネティックな変化による次世代への影響

レコードナンバー763021論文タイプ学術雑誌論文
ALIS書誌IDZZ00014735NACSIS書誌IDAN00247860
著者名西川 美宇
岩野 英知
井上 博紀
書誌名酪農学園大学紀要. 自然科学編 = Journal of the College of Dairying. Natural science
別誌名Journal of Rakuno Gakuen University. Natural science
J. Rakuno Gakuen University
J. Coll. Dairying
酪農大紀要
発行元酪農学園大学
巻号,ページ33巻・ 1号, p.129-138(2008-10)ISSN0388001X
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抄録エピジェネティクスとは、DNAの塩基配列の変化を伴わない遺伝子発現調節機構のことであり、DNAのメチル化修飾や、ヒストン修飾によるクロマチン構造変換を伴った発現制御機構を指す。DNAのメチル化修飾は、CpG配列のシトシンがメチル化修飾されることであり、特にエピジェネティクス制御の中心を担うものである。遺伝子上流にあるCpG配列(CpGアイランド)は、メチル化修飾を受けるとヒストン修飾を介してクロマチン構造を変換し、遺伝子発現が抑制される。DNAのメチル化修飾の異常は、遺伝子発現を乱し、発生異常や発ガンの原因となることが分かっている。内分泌撹乱化学物質(EDC)は、ホルモンレセプターに結合し、内因性のホルモン作用を乱すことによって生体に影響を及ぼす。これまで、EDCが生体に及ぼす影響について多くの研究が行われ、生殖系、神経系、免疫系への異常、発ガンなど、様々な影響を及ぼすことが明らかとなった。これまで、EDCの研究において、暴露を直接受けた世代の影響は数多く報告されているが、直接暴露を受けていない世代の影響に関する報告はほとんどない。また、Skinnerらの報告においても、transgenerationalな影響を引き起こすメカニズムを完全に解明するには至っていない。EDCのこのような数世代にわたる影響のメカニズムを解明することは、EDCの新たな生体影響機序を解明することになり、化学物質の毒性評価の新たなパラメータを提示する。よって本研究では、EDCによって引き起こされるtransgenerationalな影響のメカニズムを、エピジェネティックな遺伝子発現調節機構であるDNAのメチル化をターゲットとして解明することを目的とした。
索引語影響;EDC;DNA;メチル化修飾;解明;メカニズム;内分泌撹乱化学物質;変化;遺伝子発現;生体
引用文献数34
登録日2011年01月19日
収録データベースJASI, AGROLib

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