イヌの分泌型炭酸脱水酵素(CA-VI)の鼻腔における組織局在と遺伝子発現
- レコードナンバー
- 763026
- 論文タイプ
- 学術雑誌論文
- ALIS書誌ID
- ZZ00004754
- NACSIS書誌ID
- AA10796138
- 本文言語
- ja
- 著者名
- 杉浦 陽介 ; 市原 伸恒 ; 西田 利穂
- 誌名
- The journal of veterinary medical science
- 別誌名
- J. vet. med. sci ; Journal of veterinary medical science
- 発行元
- Japanese Society of Veterinary Science
- 巻号ページ
- 70巻・10号,p.1037-1041(2008-10)
- ISSN
- 09167250
- 全文表示
- PDF(3643KB)
- 抄録
- 炭酸脱水酵素(carbonic anhydrase[E.C.4.2.1.1;]以下CA)は、亜鉛を含む金属結合酵素で、CO2+H2O⇔H(+)+HCO3(-)の両方向の反応を触媒する。現在までに哺乳類では14種類以上のアイソザイムの存在が報告されており、CA-VIは唯一の分泌型アイソザイムである。CAの主な機能は、pH調節に不可欠な重炭酸イオンを供給し体内の酸塩基平衡を維持することである。呼吸器系の組織においても酸塩基平衡を維持するためにCAが存在していると考えられる為、犬の鼻腔において鼻前庭部、鼻粘膜嗅部、鼻粘膜呼吸部、外側鼻腺を、陽性対照として耳下腺を用いてCA-VIの局在を検討した。CA蛋白質は免疫組織化学染色を用いて、CA-VI mRNAの発現はRT-PCR法を用いて検討した。CA蛋白質の局在は、全ての鼻腔粘膜上皮で反応陽性を示した。漿液腺房は、鼻前庭腺は一部反応陽性、嗅腺は反応陽性、鼻腺、外側鼻腺では反応陰性だった。導管上皮は全ての部位で反応陽性だった。CA-VI mRNAの発現は、検討した全ての部位で確認された。以上より、イヌの鼻腔において分泌型アイソザイムであるCA-VIの分泌、産生が行われていることが確認された。CA-VIはその緩衝能によって鼻腔内の酸塩基平衡の維持や、大気中のCO2などによって産生される酸から粘膜の障害を防いでいる可能性が示唆された。
- 引用文献数
- 36
- 登録日
- 2011年1月13日
- 収録データベース
- JASI ; AGROLib