抵抗性イネ品種を加害するツマグロヨコバイのバイオタイプの発育と産卵
抵抗性イネ品種を加害するツマグロヨコバイのバイオタイプの発育と産卵
レコードナンバー | 763518 | 論文タイプ | 学術雑誌論文 |
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ALIS書誌ID | ZZ00014825 | NACSIS書誌ID | AN00186121 |
著者名 | 平江 雅宏 田村 克徳 福田 善通 | ||
書誌名 | 日本応用動物昆虫学会誌 | ||
別誌名 | Japanese journal of applied entomology and zoology 日本応用動物昆虫学会誌 | ||
巻号,ページ | 52巻・ 4号, p.207-213(2008-11) | ISSN | 00214914 |
全文表示 | PDFファイル (3503KB) | ||
抄録 | 抵抗性品種を利用する上で、抵抗性品種を加害するバイオタイプの出現は大きな問題となる。バイオタイプ出現による抵抗性の崩壊を防ぐためには、バイオタイプの諸特性を明らかにすることが重要である。本研究では、ツマグロヨコバイ抵抗性品種中国105号(抵抗性遺伝子Grh1保有)、西海182号(Grh2保有)、愛知80号(Grh3(t)保有)をそれぞれ加害できる系統Biotype 1、Biotype 2、Biotype 3を用いて、抵抗性品種および抵抗性遺伝子をもたない品種上における発育および産卵について調査した。その結果、各バイオタイプは無選抜系統と比べて抵抗性品種上における幼虫生存率が高く、幼虫発育期間の短縮、長い成虫生存日数および産卵数の増加が認められた。抵抗性品種から排泄された甘露中の糖量(糖排泄量)がバイオタイプでは多かったことから、バイオタイプは抵抗性品種からの師管液吸汁を可能にすることによって幼虫の発育や生存、成虫の産卵を可能にしていると考えられた。抵抗性遺伝子をもたない日本晴における幼虫の生存率および発育期間、成虫の生存日数および産卵数、糖排泄量は各バイオタイプと無選抜系統の間で同じ傾向であったことから、今回調査した特性に関して、これらバイオタイプ間の適応度に差のない可能性が示された。 | ||
索引語 | バイオタイプ;抵抗性品種;発育;産卵;Bioype;加害;抵抗性遺伝子;幼虫;調査;各バイオタイプ | ||
引用文献数 | 37 | 登録日 | 2011年01月19日 |
収録データベース | JASI, AGROLib |