多層モデルを用いたイネ群落によるオゾン吸収量の評価

多層モデルを用いたイネ群落によるオゾン吸収量の評価

レコードナンバー770248論文タイプ学術雑誌論文
ALIS書誌IDZZ00015066NACSIS書誌IDAN00200732
著者名大上 博基
本廣 真吾
稲田 健太
宮田 明
間野 正美
小林 和彦
朱 建国
書誌名農業氣象
別誌名J. Agric. Meteorol
Journal of agricultural meteorology
農業気象
Journal of the agricultural meteorology
発行元養賢堂
巻号,ページ64巻・ 4号, p.223-232(2008-12)ISSN00218588
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抄録2007年のイネ出穂・開花期に、オゾン濃度([O3])を人工的に上昇させたFACE水田と対照水田で、気孔コンダクタンス(gs)の鉛直分布を測定した。その測定結果を用い、葉への入射PAR、VPD、AOT40および[O3]の関数による気孔コンダクタンス・サブモデルを構築した。このサブモデルを組み込み、イネ群落によるオゾンの吸収過程を再現する多層モデルを構築した。本論で提案したモデルを適用し、好天日であった8月30日の10:30、12:00、15:30(高度280cmの[O3]はそれぞれ46.0、40.2、43.6 ppb)の気象条件で、イネ群落各層における個葉のO3フラックス(Fo3)の鉛直分布を計算した。群落上部層の個葉によるオゾン吸収量(-Fo3)は15:30に最大で12:00に最小であった。12:00に最小であった原因は、[O3]が最低であっただけでなくgsが小さかったためである。全天日射量(SR)の多い条件にも関わらず12:00にgsが小さかったのは、群落上部層のとくに止葉が直立しているため、葉に入射した日射量が小さかったのが原因である。水田におけるオゾン吸収量は、10:30、12:00、15:30にそれぞれ14.9、13.7、12.1(nmol/m2/s)と算定された。異なる[O3]条件を与えてモデルで推定したFo3は、10:30と12:00に60 ppbの[O3]で-6 nmol/m2/sという閾値を越え、15:30には50 ppbの[O3]で閾値を越えた。異なるSRを与えてモデルで推定したFo3は、10:30と12:00に400W/m2のSRで閾値を越え、15:30には200W/m2のSRで閾値を越えた。
索引語モデル;閾値;SR;オゾン吸収量;群落上部層;gs;ppb;イネ群落;多層モデル;葉
引用文献数20
登録日2011年03月05日
収録データベースJASI, AGROLib

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