太田川水系におけるナガレトビケラ科幼虫各種の分布様式の違いについて

太田川水系におけるナガレトビケラ科幼虫各種の分布様式の違いについて

レコードナンバー770327論文タイプ学術雑誌論文
ALIS書誌IDZZ20012308NACSIS書誌IDAA11768091
著者名河合 幸一郎
西 昌宏
今林 博道
書誌名生物圏科学
別誌名Biosphere science
Journal of the Graduate School of Biosphere Science, Hiroshima University
広島大学大学院生物圏科学研究科紀要
J. Grad. Sch. Biosp. Sci., Hiroshima Univ
発行元広島大学大学院生物圏科学研究科
巻号,ページ47巻・ p.7-15(2008-12)ISSN13481371
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抄録太田川水系の全体を網羅するいろいろな幼虫群集を調べることによって、ナガレトビケラ科幼虫の分布様式を比較した。合計15種が採集され、どの環境パラメータについても、分布範囲と平均値は種間で著しく異なった。Rhyacophila bilobata、R. shikotsuensisおよびR. sp. RFは、源流からの距離、川幅および流域面積について、狭い範囲と小さな標準偏差を示した。各パラメータを標準化し、8つのパラメータについての分布平均に基づいてクラスター分析を行った。すべて原始的な種であるR. bilobata、 R. clemens とR. sp. RKからなるクラスターは、高標高、急な川床勾配、小規模、貧栄養で低温の水域に適応してきたと推定された。共に派生的な種であるR. nigrocephalaとR. yamanakensisからなるクラスターは、低標高、緩い川床勾配、大規模、富栄養で高温の水域に適応してきたと推定された。さらに、Nigrocephalaグループの一員であるR. nigrocephalaがR. nigrocephalaのクラスターを形成したのに対し、同グループのR. kawamuraeはApsilochorema sutshanumのクラスターに加わった。これらの結果は、祖先種の本来の生息地は源流域であること、分布制限要因は種間で異なること、さらに近縁種間で何らかの棲み分けがあることを示唆する。
索引語RF;RK;クラスター;nigrocephala;太田川水系;分布様式;種;種間;bilobata;川床勾配
引用文献数10
登録日2011年03月05日
収録データベースJASI, AGROLib

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