佐賀県東松浦半島(上場台地)茶産地における地域農業再編構想
レコードナンバー | 770588 | 論文タイプ | 学術雑誌論文 |
ALIS書誌ID | ZZ20011531 | NACSIS書誌ID | AA11863117 |
論文副題 | 茶と稲の「集落営農」組織化の提案 |
著者名 | 小林 恒夫 |
書誌名 | Coastal bioenvironment |
発行元 | 佐賀大学海浜台地生物環境研究センター |
巻号,ページ | 12巻・ p.1-20(2008-12) | ISSN | 13487175 |
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抄録 | 佐賀県は我が国における緑茶の主産地であると同時に緑茶の有数な消費地であることが分かった。後者は新知見と言える。ここから、佐賀県における緑茶フードシステム研究の意義の大きさを確認できる。そこで本稿は、まずは佐賀県の緑茶産地の形成における特徴を見いだすべく、とりわけ旧産地として有名な嬉野に対して、新興産地として無名な北波多・唐津地区が急成長した実態を確認・評価し、また嬉野と北波多・唐津のいわば二極産地構造が、全国における旧産地の静岡県と新興産地の南九州の有力2産地の展開構図と共通している点を指摘した。そしてその背景に、従来のリーフ形態での茶の消費減と1990年代以降の缶・ペットボトル形態での緑茶ドリンクの消費増があったことを解明した。併せて本稿は、地域農業の展開方向を模索する観点から、緑茶産地の生産・経営場面に注目し、急成長した新興産地の北波多地区の茶農家の性格・特徴が複合経営であることを確認したうえで、この点を基に、今日の緑茶消費の伸び悩み・価格低迷傾向の中で、茶栽培を中心に据える複合経営の展開方向として、茶栽培と稲作の両面での集団的組織化の可能性とメリットを指摘した。 |
索引語 | 佐賀県;新興産地;緑茶;茶;確認;北波多;点;緑茶産地;特徴;旧産地 |
引用文献数 | 9 |
登録日 | 2011年03月05日 |
収録データベース | JASI, AGROLib |