分離海洋細菌Streptomyces sp. AP77株由来のβ-1、3-グルカナーゼのβ-1、3-グルカン分解における至適活性条件
分離海洋細菌Streptomyces sp. AP77株由来のβ-1、3-グルカナーゼのβ-1、3-グルカン分解における至適活性条件
レコードナンバー | 770590 | 論文タイプ | 学術雑誌論文 |
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ALIS書誌ID | ZZ20011531 | NACSIS書誌ID | AA11863117 |
著者名 | 亀井 勇統 小石澤 隼 | ||
書誌名 | Coastal bioenvironment | ||
発行元 | 佐賀大学海浜台地生物環境研究センター | ||
巻号,ページ | 12巻・ p.33-40(2008-12) | ISSN | 13487175 |
全文表示 | PDFファイル (624KB) | ||
抄録 | 分離海洋細菌Streptomyces sp. AP77が産生するβ-1、3-グルカナーゼのノリ赤腐れ病原因真菌Pythium porphyraeに対する溶解活性について、まずβ-1、3-グルカナーゼとP. porphyraeの菌糸懸濁液とを混合して菌糸に対する溶解活性を経時的に顕微鏡観察すると共に、P. porphyraeの主要細胞壁構成多糖であるβ-1、3-グルカンに対する分解様式について、β-1、3-グルカンの最終分解物を質量分析することにより解析した。その結果、Streptomyces sp. AP77株が産生するβ-1、3-グルカナーゼは、顕微鏡による観察においても30分間の反応でP. porphyraeの菌糸を分解する様子が確認され、TOF-MSによる質量分析の結果、β-1、3-グルカナーゼは、β-1、3-グルカンを内側から2糖毎に分解するエンド型の酵素であることが明らかとなった。これらの結果から、Streptomyces sp. AP77株が産生するβ-1、3-グルカナーゼは、有明海のような冬期にノリの養殖を行う様な低温の環境下でも有効にP. porphyraeの菌糸を溶解し、ノリ赤腐れ病の防除に有望であることが期待された。 | ||
索引語 | グルカナーゼ;産生;porphyrae;ノリ赤腐れ病原因真菌Pythium porphyrae;Streptomyces;菌糸;グルカン;分離海洋細菌Streptomyces;分解;溶解活性 | ||
引用文献数 | 9 | 登録日 | 2011年12月08日 |
収録データベース | JASI, AGROLib |