子豚の生理状態、発育ならびに行動に対する阿蘇黄土(リモナイト)給与の効果
子豚の生理状態、発育ならびに行動に対する阿蘇黄土(リモナイト)給与の効果
レコードナンバー | 770734 | 論文タイプ | 学術雑誌論文 |
---|---|---|---|
ALIS書誌ID | ZZ20036186 | NACSIS書誌ID | AA12385338 |
著者名 | 小池 晶琴 本田 憲昭 岡本 智伸 椛田 聖孝 | ||
書誌名 | 東海大学紀要. 農学部 | ||
別誌名 | Proceedings of School of Agriculture Tokai University 東海大学農学部紀要 | ||
発行元 | 東海大学農学部 | ||
巻号,ページ | 28巻・ p.15-22(2009-03) | ISSN | 18831516 |
全文表示 | PDFファイル (1151KB) | ||
抄録 | 今日の養豚業界は集約化され、子豚の貧血症状が起こり易い状況にある。熊本県阿蘇地方特有の黄色土リモナイトは、鉄分をはじめ、多様なミネラルを含むことで知られている。本研究では、リモナイト加工飼料「ライトミネラル」を飼料に添加し、子豚の血液性状、増体および行動にどのような影響を及ぼすかを検討した。実験1では試験区に4週齢時からライトミネラルを5%添加し、4〜8週齢までの血液成分の分析および体重測定、8週齢で行動調査を行った。実験2では割合を2%に変更して3週齢から添加し、3〜8週齢までの体重測定、4〜8週齢で行動調査を行った。血液成分のうち、血清鉄量は、試験区で基準値内であったが、5週齢以降試験区よりも対照区で高い値を示した。TIBCおよびUIBCは4週齢時に両区ともに高値を示したため軽度の貧血状態が疑われたが、その後回復した。増体は実験1、2ともに両区で同程度増加していた。行動型割合については、実験1の試験区に対し、対照区の物に対する接触、他個体への接触および移動が多く発現した(P<0.05)。実験2では試験区と比較し対照区で鉄舐め行動および他個体に対する接触行動が多く発現し(p<0.01)、休息行動は少なかった(P<0.01)。対照区での鉄舐め行動の増加は不足鉄分の補給につながり、結果的に、血清鉄量が試験区以上になったものと推察された。したがって、リモナイトは鉄なめ行動を発現させずに子豚の貧血を未然に防ぐことが出来、健全な子豚の育成に貢献出来る補助飼料となることが示唆された。 | ||
索引語 | 行動;子豚;鉄;添加;リモナイト;接触;ライトミネラル;増体;血液成分;体重測定 | ||
引用文献数 | 13 | 登録日 | 2011年04月13日 |
収録データベース | JASI, AGROLib |