患者自身の血清あるいはドナー卵胞液を添加した培養液で体外成熟を行ったヒト未成熟卵胞卵子の体外受精後の発育能
患者自身の血清あるいはドナー卵胞液を添加した培養液で体外成熟を行ったヒト未成熟卵胞卵子の体外受精後の発育能
レコードナンバー | 770911 | 論文タイプ | 学術雑誌論文 |
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ALIS書誌ID | ZZ20020157 | NACSIS書誌ID | AN10548943 |
著者名 | 金谷 裕之 福田 愛作 橋本 周 細井 美彦 森本 義晴 | ||
書誌名 | Journal of mammalian ova research = 日本哺乳動物卵子学会誌 | ||
別誌名 | 日本卵子学会誌 | ||
発行元 | 日本哺乳動物卵子学会 | ||
巻号,ページ | 25巻・ 3号, p.163-166(2008-10) | ISSN | 13417738 |
全文表示 | PDFファイル (256KB) | ||
抄録 | 卵巣刺激を行った患者から提供された卵胞液(FF)に由来するウィルスが培養液へ混入することを防ぐために、患者自身の血清を添加した培養液により体外成熟を行い、体外受精後の発育能を調べた。本実験では多嚢胞性卵巣症候群と診断された月経不順女性68人(31±3.6歳)のデータを後方視的に解析した。未成熟卵胞卵子はhCG 10,000 IU投与後36時間に経膣的に回収した。患者自身の血清10%(v/v)(グループS)あるいは卵巣刺激を行った患者から提供された卵胞液を不働化したもの20%(v/v)(グループFF)を添加した培養液中で未成熟卵子の体外成熟培養を24-26時間行った。成熟した卵子は全てICSIにより授精した。グループSとグループFF間で成熟率(49.2%vs.45.6%)、受精率(85.0%vs.84.2%)、妊娠率(16.0%vs.15.4%)に統計的に有意な差は認あられなかった。本実験の結果では、卵子成熟培養液に卵巣刺激を行った患者から提供された卵胞液の代わりに患者自身の血清を添加しても治療成績に影響しなかった。患者自身の血清を使用することにより、感染症のリスクを低減できることが期待される。 | ||
索引語 | 血清;患者自身;患者;培養液;添加;提供;卵胞液;体外成熟;発育能;卵巣刺激 | ||
引用文献数 | 20 | 登録日 | 2011年03月05日 |
収録データベース | JASI, AGROLib |