エドワジェラ症の感染方法がマダイPagrus major体内の原因菌の動態に及ぼす影響
エドワジェラ症の感染方法がマダイPagrus major体内の原因菌の動態に及ぼす影響
レコードナンバー | 771479 | 論文タイプ | 学術雑誌論文 |
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ALIS書誌ID | ZZ00008678 | NACSIS書誌ID | AN00124667 |
著者名 | 黒原 健朗 木村 喜洋 関口 洋介 川合 , 研兒 | ||
書誌名 | 水産増殖 = The aquiculture | ||
別誌名 | Aquacult. Sci. Aquaculture Science Suisanzoshoku | ||
発行元 | 水産増殖談話会 | ||
巻号,ページ | 56巻・ 4号, p.551-558(2008-12) | ISSN | 03714217 |
全文表示 | PDFファイル (474KB) | ||
抄録 | マダイエドワジェラ症の実験感染後の菌動態を調べるため、腹腔内注射法および浸漬法で43.3-121.7gのマダイを感染させ、体内における菌動態を調べた。まず12日間経時的に生魚を取り上げ、平板塗抹法により血液、肝臓、脾臓および腸の生菌数を測定した。つぎに、両感染法での死魚と生魚における脾臓の菌数および内容物が浸漬感染後の腸における菌数変動に及ぼす影響について比較検討した。その結果、血液、肝臓および脾臓の生菌数は両法で類似した変動を示し、肝臓および脾臓では概ね4-6日後に最高値に達した。しかし、菌数の最大値は浸漬法で高く、本疾病に特徴的な脾臓の結節様小白点も同感染法で多く認められた。腸では両感染法で菌動態が異なり、腹腔内注射法では他臓器と同様の変動を示したのに対し、浸漬法では感染1/24日後に10(8.34)-10(8.45)CFU/g前後の高い値を示した後に検出限界(10(3.26)CFU/g)以下を経て再び10(6.13)-10(8.03)CFU/gまで上昇した。また、この変動は腸内容物の影響を受けなかった。累積死亡率は浸漬法で継続的な上昇を示し、3日以後の死魚と生魚における脾臓の菌数の差も同感染法で小さかった。以上の結果から、浸漬法は腹腔内注射法よりも養殖現場での発生状況を反映しており、本疾病の実験感染法として適していると判断された。 | ||
索引語 | 脾臓;菌数;変動;浸漬法;影響;腸;菌動態;腹腔内注射法;生魚;肝臓 | ||
引用文献数 | 13 | 登録日 | 2011年07月26日 |
収録データベース | JASI, AGROLib |