静岡県の茶園におけるクワシロカイガラムシの土着天敵類の発生実態(2)

静岡県の茶園におけるクワシロカイガラムシの土着天敵類の発生実態(2)

レコードナンバー771567論文タイプ学術雑誌論文
ALIS書誌IDZZ00016154NACSIS書誌IDAN00143344
論文副題天敵類の発生消長と寄主-寄生者間の相互関係
著者名小澤 朗人
久保田 栄
金子 修治
石上 茂
書誌名茶業研究報告
別誌名Tea research journal
発行元[出版者不明]
巻号,ページ106号, p.39-52(2008-12)ISSN03666190
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抄録静岡県の茶園に生息するクワシロカイガラムシの土着天敵類の発生実態を明らかにするため、2002年と2003年に数力所の茶園において、葉層下に設置した黄色粘着トラップに捕獲された天敵類の種類とその数を調べた。その結果、チビトビコバチ、サルメンツヤコバチ、ナナセツトビコバチ、クワシロミドリトビコバチ(仮称)、および二次寄生蜂のマダラツヤコバチの5種の寄生蜂と捕食性タマバエDentifibula sp.、ハレヤヒメテントウ、キムネタマキスイ、およびヒメアカホシテントウの3種の捕食性コウチュウ類がトラップに捕獲された。寄生性天敵では、チビトビコバチの捕獲数が最大で、次いでサルメンツヤコバチや捕食性タマバエの捕獲数が多く、羽化調査の結果と同様にチビトビコバチが第1優占種であった。捕食性コウチュウ類では、ハレヤヒメテントウの捕獲数が他種より圧倒的に多く、本種がコウチュウ類の優占種であった。チビトビコバチは年間5〜6回の明瞭な捕獲ピークが、サルメンツヤコバチとナナセツトビコバチでは年間3回の捕獲ピークが、捕食性タマバエとハレヤヒメテントウでは、やや不明瞭であるものの年間3回程度の捕獲ピークが認められた。さらに、チビトビコバチ、サルメンツヤコバチ、ナナセツトビコバチ、および捕食性タマバエでは、寄主のクワシロカイガラムシの幼虫ふ化ピーク日または雄成虫のピーク日と各天敵のピーク日との関係をまとめた。クワシロカイガラムシ幼虫または雄成虫の捕獲数とチビトビコバチの成虫捕獲数との関係を各世代毎にプロットしたところ、寄主-捕食寄生者間のモデルに示されたような震幅を拡大しながらの左回りの挙動を示した。このことから、チビトビコバチが、天敵として寄主の密度抑制に深く関与していることが示唆された。
索引語寄主;チビトビコバチ;捕獲数;天敵類;サルメンツヤコバチ;クワシロカイガラムシ;茶園;雄成虫;捕食性タマバエ;ナナセツトビコバチ
引用文献数22
登録日2011年03月05日
収録データベースJASI, AGROLib

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