塩性条件下のトウモロコシおよびヒマワリにおける水とイオンの吸収と輸送
塩性条件下のトウモロコシおよびヒマワリにおける水とイオンの吸収と輸送
レコードナンバー | 771955 | 論文タイプ | 学術雑誌論文 |
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ALIS書誌ID | ZZ00015066 | NACSIS書誌ID | AN00200732 |
著者名 | 安武 大輔 日高 功太 佐合 悠貴 荒木 卓哉 北野 雅治 小林 哲夫 石川 勝美 | ||
書誌名 | 農業氣象 | ||
別誌名 | J. Agric. Meteorol Journal of agricultural meteorology 農業気象 Journal of the agricultural meteorology | ||
発行元 | 養賢堂 | ||
巻号,ページ | 65巻・ 1号, p.19-26(2009-03) | ISSN | 00218588 |
全文表示 | PDFファイル (524KB) | ||
抄録 | 物理的・生理的過程を通して根圏の塩類化に影響を及ぼす植物の水とイオンの輸送を解析するために、NFT水耕栽培システムを用いて、塩性条件下におけるトウモロコシとヒマワリの根による水とイオンの吸収、蒸散速度、リーフコンダクタンス、根の道管液のイオン濃度、植物体内のイオン含量を計測した。根の吸水速度は、ヒマワリよりトウモロコシにおいて小であり、これは塩ストレスに対する気孔閉鎖がトウモロコシにおいて発生したことに起因する。植物にとって必須元素であるNO3(-)、PO4(3-)、K(+)は、根の能動的および選択的吸収によって道管内に高濃度に集積した。植物の生育に必須でないNa(+)は、トウモロコシにおいてはその導管内と器官内に高い集積は見られず、トウモロコシによるNa+の吸収機能が低いことが分かった。一方、ヒマワリにおいては、水分吸収に伴なって、Na(+)に加えてMg(2+)、Ca(2+)、Cl(-)、SO4(2-)の高い吸収・輸送機能が観察された。以上のように、植物の種間差による水とイオンの輸送機能の差異が認められた。乾燥・半乾燥地域の重要課題である塩類化農地の持続的かつ効果的な管理を行ううえでは、このような植物による輸送機能を考慮に入れることが必要と考える。 | ||
索引語 | 植物;水;トウモロコシ;イオン;吸収;ヒマワリ;根;Na(+);輸送;輸送機能 | ||
引用文献数 | 18 | 登録日 | 2011年03月05日 |
収録データベース | JASI, AGROLib |