日本のジーンバンクから見たブータン
日本のジーンバンクから見たブータン
レコードナンバー | 772215 | 論文タイプ | 学術雑誌論文 |
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ALIS書誌ID | ZZ00013929 | NACSIS書誌ID | AN00121352 |
著者名 | 奥泉 久人 Tamang A. Phuntsho U. 河瀬 眞琴 Vaughan D.A. 友岡 憲彦 | ||
書誌名 | 信州大学農学部紀要 | ||
別誌名 | Journal of the Faculty of Agriculture, Shinshu University | ||
発行元 | 信州大学農学部 | ||
巻号,ページ | 45巻・ 1-2号, p.67-73(2009-03) | ISSN | 05830621 |
全文表示 | PDFファイル (5140KB) | ||
抄録 | 日本では、我々の農業生物資源ジーンバンクにおいて、農業分野の遺伝資源について国内外の探索収集、特性評価、保存、配布、情報公開を行っている。2007年に当ジーンバンクとブータン国立生物多様性センター(NBC)との間で協同研究協定(MOU)が締結された。これに基づき、2007年にブータンにおける植物遺伝資源の探索調査を共同で実施した。探索の結果、穀類では野生種2種を含む11種29点を収集した。このうちソルガムは、ブータンのジーンバンクにおけるはじめてのコレクションであった。豆類では、4種の野生種を含む12種67点を収集した。このうちアズキ、ケツルアズキ、ヤブツルアズキ、リョクトウ祖先種は、ブータンにおける初記載であった。以上計23種96点の植物標本及び種子は、それぞれNBC標本室及びNBCジーンバンクに保存した。この探索から、ブータンでは伝統的な生活様式のなかで農業が営まれる一方で、伝統的な在来品種の栽培は減少しつつあることが明らかになった。今後、ブータンの遺伝資源の探索・収集およびその保存・管理について、より緊密な連携を図ることにより、貴重な遺伝資源の効率的な保全と活用が期待される。 | ||
索引語 | ブータン;収集;探索;遺伝資源;日本;ジーンバンク;保存;NBC;農業;野生種 | ||
引用文献数 | 8 | 登録日 | 2011年09月30日 |
収録データベース | JASI, AGROLib |