さとうきび間作野菜栽培における土壌養分動態

さとうきび間作野菜栽培における土壌養分動態

レコードナンバー772277論文タイプ学術雑誌論文
ALIS書誌IDZZ20005030NACSIS書誌IDAA11594037
著者名安達 克樹
大和 陽一
書誌名九州沖縄農業研究センター研究資料 = Memoirs of the National Agricultural Research Center for Kyushu Okinawa Region
別誌名Mem. Natl. Agric. Res. Cent. Kyushu Okinawa Reg.
九州沖縄農研研究資料
発行元農業技術研究機構九州沖縄農業研究センター
巻号,ページ93号, p.55-68(2009-03)ISSN13469185
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抄録秋植え・秋収穫に適した早期高糖性さとうきび品種の開発に伴い,さとうきびの畝間で露地野菜を間作栽培する試験を行った。本報告では,熊毛支場試験圃場でのさとうきび間作野菜栽培試験における土壌養分動態について検討し,以下の結論を得た。1)土壌中硝酸態窒素量は,野菜単作区に比べてさとうきび間作野菜区で野菜栽培後に有意に多い量の残存を確認した。年によっては,10~24mg NO3-N/100g乾土の高いレベルの残存量があった。2)土壌中有効態リン酸量は,野菜単作区に比べて間作野菜区で野菜栽培後に有意に多い年があったが,同等の年もあり,硝酸態窒素のような明瞭な差はなかった。いずれの場合も有効態リン酸の残存量は4~33mg P2O5/100g乾土と低めから適量の範囲であった。3)土壌中交換性カリ(K2O)は,試験圃場では当初より40mg K2O/100g乾土を超えていた。2年目野菜栽培後に野菜単作区に比べて間作野菜区で有意に多い量のカリの残存が認められた。4)5月~6月の培土後にさとうきびの畝芯(さとうきび畝の芯の位置,さとうきび株間に相当)・畝肩(畝芯より左右25cm)・畝間(畝の谷間(左右60cm))の土壌採取位置別の土壌養分を調べた結果,8月・10月には硝酸態窒素量は畝芯の位置以外では僅かであった。交換性カリ量は間作区で単作区よりも多くなる傾向があった。5)土壌層位別(0-30cm,30-60cm,60-90cm)の硝酸態窒素量の分析により,硝酸態窒素は降雨による下方移行をしながらさとうきびに吸収されて,さとうきび収穫時には低い値となったと推察された。6)少なくとも新植後1年目(翌年の株出し時)のさとうきび栽培圃場では土壌中のVA菌根菌(以下,菌根菌と呼ぶ)胞子数が高まることが推察された。また,タマネギの菌根菌感染率は,間作区で単作区よりも有意に高かった。菌根菌の特徴的な構造器官であるのう状体存在率も間作区で単作区よりも有意に高かった。株出し栽培が複数年繰り返される栽培体系の中で,土壌中の菌根菌胞子数および作物の菌根菌感染率がどのように推移するのか,今後の試験が求められる。
索引語単作区;さとうきび;量;間作野菜区;硝酸態窒素量;菌根菌;菌根菌感染率;年;野菜単作区;畝芯
引用文献数7
登録日2011年03月05日
収録データベースJASI, AGROLib

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