省力性と良食味のかぼちゃ新品種「TC2A」の育成とその特性
省力性と良食味のかぼちゃ新品種「TC2A」の育成とその特性
レコードナンバー | 772290 | 論文タイプ | 学術雑誌論文 |
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ALIS書誌ID | ZZ20004489 | NACSIS書誌ID | AA11611599 |
著者名 | 杉山 慶太 森下 昌三 野口 裕司 伊藤 喜三男 室 崇人 渡邉 春彦 早坂 良晴 浜田 佳子 嘉見 大助 | ||
書誌名 | 北海道農業研究センター研究報告 = Research bulletin of the National Agricultural Research Center for Hokkaido Region | ||
別誌名 | Research bulletin of the NARO Hokkaido Agricultural Research Center Res. Bull. Natl. Agric. Res. Cent. for Hokkaido Reg 北海道農研研報 | ||
発行元 | 北海道農業研究センター | ||
巻号,ページ | 190号, p.1-19(2009-03) | ISSN | 13478117 |
全文表示 | PDFファイル (3339KB) | ||
抄録 | 「TC2A」は、渡辺採種場育成の「BHA」と北農研育成系統の「北海1号」を交配して得られたF1品種であり、2006年に北海道の優良品種に採用され、2007年に品種登録出願(第19817号)された。「TC2A」の特性は、主要品種の「えびす」と比較して以下の通りである。1. 主枝は13節前後までは節間が詰まり、短節間性の草型を示す。しかし、それ以降は徐々に伸長して普通草型となる。また、側枝の発生は少ない。低節位の節間長は高温度条件下で伸長しやすくなる。2. 雌花と雄花の開花は早く、果実は株もと近くに着果する。3. 果実の大きさは1.8~2.0kgであり、果形は果実の先端が凸となる偏円から心臓形である。果実表面には極浅い溝があり、果皮の地色は濃緑で、灰緑のすじ模様がある。また、花落ち痕は小さく、果皮の硬さは同程度である。果肉色は濃黄~橙黄色で、果肉は厚い。果肉の質は粉質であり、粉質度の指標となる乾物率は20~30%である。また、Brixは高い。4. 密植栽培で総収量は同等以上であり、規格内収量も多い。5. 主枝の摘心は不要であり、定植後に整枝・誘引を行わない放任栽培ができる。また、株もと近くの着果により収穫作業が容易であり、短い時間で収穫できる。6. うどんこ病に対する抵抗性は、幼苗での接種検定では「えびす」よりやや強い。圃場での発病時期は同じであるが、株もとの茎葉の枯れ上がりが早い傾向がある。 | ||
索引語 | TC2A;株もと近く;果実;果肉;特性;えびす;主枝;草型;伸長;果皮 | ||
引用文献数 | 14 | 登録日 | 2011年03月05日 |
収録データベース | JASI, AGROLib |