結球期のキャベツにおける硝酸イオンの吸収と窒素の分配特性
結球期のキャベツにおける硝酸イオンの吸収と窒素の分配特性
レコードナンバー | 772292 | 論文タイプ | 学術雑誌論文 |
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ALIS書誌ID | ZZ20006215 | NACSIS書誌ID | AA11648748 |
著者名 | 佐藤 文生 東尾 久雄 | ||
書誌名 | 野菜茶業研究所研究報告 | ||
発行元 | 農業技術研究機構野菜茶業研究所 | ||
巻号,ページ | 8号, p.7-13(2009-03) | ISSN | 13466984 |
全文表示 | PDFファイル (503KB) | ||
抄録 | 15N標識法を用いてキャベツの硝酸イオンの吸収と窒素の分配特性を調査した。ポット栽培した結球期のキャベツに15Nで標識した硝酸カリウムを施用した。施用直後は,施用した硝酸イオンに由来する窒素(Nf)の多くが外葉に取り込まれたが,外葉のNf吸収量はその後減少した。結球葉のNf吸収量は試験期間を通じて増加傾向にあった。外葉では,施用直後は取り込まれたNfのほとんどが硝酸画分に認められたが,その後は硝酸画分のNf濃度が減少する一方で不溶性画分のNf濃度が増加した。また,外葉の下部では硝酸画分のNf購成比が上部に比べ高かった。結球葉でも,施用直後は取り込まれたNfのほとんどが硝酸画分に認められた。結球葉ではNR活性が外葉に比べ極めて低かったものの,不溶性画分やアミノ酸画分のNf濃度はその後顕著に増加した。また,これらの画分のNf濃度の増加は外部より内部で大きかった。これらの結果から,結球葉の硝酸イオンの蓄積は,根から結球葉への硝酸イオンの取り込みに依存すると推測され,また,アミノ酸画分や不溶性画分への窒素の蓄積には,外葉からの窒素の師管転流に大きく依存すると考えられた。 | ||
索引語 | 外葉;硝酸イオン;窒素;結球葉;結球期;Nf濃度;Nf;キャベツ;硝酸画分;不溶性画分 | ||
引用文献数 | 14 | 登録日 | 2011年03月05日 |
収録データベース | JASI, AGROLib |