GPS首輪を装着した野生ジカ2頭の行動調査
GPS首輪を装着した野生ジカ2頭の行動調査
レコードナンバー | 772394 | 論文タイプ | 学術雑誌論文 |
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ALIS書誌ID | ZZ20007678 | NACSIS書誌ID | AA11691179 |
著者名 | 石塚 譲 川井 裕史 石井 亘 大谷 新太郎 | ||
書誌名 | 近畿中国四国農業研究 = Kinki Chugoku Shikoku agricultural research | ||
発行元 | 近畿中国四国農業研究協議会 | ||
巻号,ページ | 14号, p.100-104(2009-03) | ISSN | 13476238 |
全文表示 | PDFファイル (1050KB) | ||
抄録 | 大阪府内の異なる2地域において、野生ジカ雌のGPS首輪による行動調査を行った。固定カーネル法による行動圏調査において、一方は水田を含む農耕地周辺を主たる行動圏としており、昼間のコアエリアは森林域に位置するが、夜間のコアエリアは水田周囲に位置し、農業被害を起こす可能性が示唆された。他方は、森林地域を主たる行動圏としており、コアエリアは、夜間、昼間ともにほぼ森林域に位置し、農業被害への関与は少ないと考えられた。また、農耕地周辺を行動圏とする個体は、10月のコアエリアがイネ刈り取り後の水田に位置しており、落ち穂もしくはイネのひこばえを食している可能性が推察された。以上のことから、野生ジカは生息地域の環境によって行動圏が異なる可能性が示唆され、被害対策としての捕獲を実施する際には実施場所と近隣農耕地との位置関係を念頭に置く必要があることが考えられた。また、直接被害とは結びつかないが、防除網がないこと、ひこばえなどが存在することは、シカを水田に引きつける要因となる可能性が考えられた。 | ||
索引語 | 行動圏;位置;コアエリア;可能性;夜間;水田;GPS首輪;行動調査;農耕地周辺;森林域 | ||
引用文献数 | 13 | 登録日 | 2011年03月05日 |
収録データベース | JASI, AGROLib |