林床におけるCO2放出フラックスの変動特性に関する研究
レコードナンバー | 772511 | 論文タイプ | 学術雑誌論文 |
ALIS書誌ID | ZZ00010758 | NACSIS書誌ID | AN10164318 |
著者名 | 溝口 康子 |
書誌名 | 森林総合研究所研究報告 |
別誌名 | Bulletin of the Forestry and Forest Products Research Institute |
発行元 | 森林総合研究所 |
巻号,ページ | 8巻・ 1号, p.1-50(2009-03) | ISSN | 09164405 |
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抄録 | 森林のCO2放出の大きな割合を占める林床面CO2放出フラックスの測定精度を高めるため、多点観測に用いる簡易型CO2センサ出力値の補正法および、長期連続観測のための測定システムの開発を行った。開発された手法を用い、落葉広葉樹林内で林床面CO2放出フラックスの観測を行った。その結果、林床面CO2放出フラックスの温度依存性は、年間を通して一定ではなく、季節により大きく変化することがわかった。また、土壌水分との関係を定量的に評価するためには、CO2の拡散プロセスと発生プロセスを別々に取り扱うことが有効であることが示された。林床からの炭素放出量は、特に夏季の温度変化や水分条件の変化によって大きく左右され、対象とする森林の夜間の純生態系交換量の5割を超えることから、夏季の気象条件の変化は他の季節の気候変動よりも、森林全体の炭素収支にも大きく影響を与えることがわかった。 |
索引語 | 季節;林床;林床面CO2放出フラックス;森林;観測;一定;夜間;CO2放出フラックス;変動特性;研究 |
引用文献数 | 133 |
登録日 | 2011年02月03日 |
収録データベース | JASI, AGROLib |