温室内で発生したトマト根腐萎凋病(Fusarium crown and root rot disease)の感染拡大に関わるミギワバエScatella stagnalis(Diptera:Ephydridae)の影響
温室内で発生したトマト根腐萎凋病(Fusarium crown and root rot disease)の感染拡大に関わるミギワバエScatella stagnalis(Diptera:Ephydridae)の影響
レコードナンバー | 772805 | 論文タイプ | 学術雑誌論文 |
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ALIS書誌ID | ZZ00014138 | NACSIS書誌ID | AN00064044 |
著者名 | 松田 克礼 野々村 照雄 豊田 秀吉 | ||
書誌名 | 近畿大学農学部紀要 = Memoirs of the Faculty of Agriculture of Kinki University | ||
発行元 | 近畿大学農学部 | ||
巻号,ページ | 42号, p.237-242(2009-03) | ISSN | 04538889 |
全文表示 | PDFファイル (578KB) | ||
抄録 | 育苗温室の養液栽培トマトに、萎凋症状が現れ、温室内に設置した複数の栽培槽に飛び火的に伝染した。また、罹病株株元のスポンジ支持体には緑藻が繁殖しており、多くの小型のハエが生息していた。そこで本実験では、このハエが病原菌分生胞子を伝播する可能性について検討した。まず、罹病株から病原菌を分離・同定したところ、トマト根腐萎凋病(Fusarium oxysporum f.sp. radicis-lycopersici)であった。次に、罹病株の株元からハエを捕獲し、フザリウム病菌選択培地を用いて病原菌の分離を試みた。その結果、罹病株の株元に生活するすべてのハエから病原菌が分離された。一方、健全株の株元に生活するハエから病原菌は分離されなかった。また、小型のハエを同定したところ、ミギワバエScatella stagnalis (Diptera: Ephydridae)であった。以上の結果から、温室に生活するミギワバエが本菌分生子を伝播している可能性が強く示唆された。 | ||
索引語 | ハエ;株元;温室内;トマト根腐萎凋病;Ephydridae;病原菌;罹病株;生活;Fusarium;crown | ||
引用文献数 | 16 | 登録日 | 2011年03月05日 |
収録データベース | JASI, AGROLib |