酵素処理-マイクロ波照射を用いたヤマブシタケ子実体からのβ-Glucanの抽出

酵素処理-マイクロ波照射を用いたヤマブシタケ子実体からのβ-Glucanの抽出

レコードナンバー772865論文タイプ学術雑誌論文
ALIS書誌IDZZ20010553NACSIS書誌IDAA11809133
著者名大櫛 祐一
坂本 正弘
東 順一
書誌名Journal of applied glycoscience
発行元日本応用糖質科学会
巻号,ページ55巻・ 4号, p.225-229(2008-10)ISSN13447882
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抄録ヤマブシタケ子実体の熱水抽出残渣に含まれるβ-glucanの抽出を、タンパク質分解酵素・キチン分解酵素を用いた酵素処理とマイクロ波照射により試みた。本研究では、4種類の酵素を単独あるいは組み合わせて用いた(Actinase E、Proteinase K、Chitinase-RS、Chitinase)。初めに、単一の酵素を用いて処理を行った結果、Actinase Eを用いたときに最もglucanの抽出効果が高かった(5%水酸化ナトリウムによって抽出されるglucan量の52.5%に相当した)。抽出物の分子量分布は、タンパク質分解酵素を用いた場合とキチン分解酵素を用いた場合では異なっており、キチンを分解した場合に得られる抽出物では、5%水酸化ナトリウム抽出物の分子量分布と似ていた。次に、タンパク質分解酵素とキチン分解酵素を同時に用いる処理を行った。その結果、Proteinase KとChitinaseを同時に用いた場合に最もglucanの抽出効果が高く、その抽出量は5%水酸化ナトリウムによって抽出されるglucan量の95.5%に相当した。抽出物の分子量分布から、5%水酸化ナトリウムを用いた抽出よりも酵素処理を行った方が、glucanをより高分子の状態で抽出できることが示唆された。この酵素処理によって得られる(1→3;1→6)-β-D-glucanの構造は、5%水酸化ナトリウムにより抽出される(1→3;1→6)-β-D-glucanの構造とは異なっており、(1→3)結合に富んでいる後者に対し、前者は(1→6)結合に富んでいた。これは、酵素処理-マイクロ波照射によるアルカリ抽出とは異なり、タンパク質-キチンネットワーク内に存在していた(1→6)結合に富む(1→3;1→6)-β-D-glucanが抽出されたためであると考えられる。
索引語抽出;酵素処理;キチン分解酵素;glucan;水酸化ナトリウム;マイクロ波照射;酵素;処理;抽出物;タンパク質分解酵素
引用文献数19
登録日2011年03月05日
収録データベースJASI, AGROLib

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