東京都が2003年に行った「水需要予測」の追試と新予測

東京都が2003年に行った「水需要予測」の追試と新予測

レコードナンバー773220論文タイプ学術雑誌論文
ALIS書誌IDZZ00015507NACSIS書誌IDAN00125003
著者名遠藤 保男
書誌名水利科学
別誌名Water science
発行元水利科学研究所
巻号,ページ307号, p.47-95(2009-06)ISSN00394858
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抄録東京都はこれまで何度も水需要予測を行っているが、それらの予測はことごとく実績をはるかに上回った過大予測であった。2003年に発表した予測は最も新しい現在の水需要予測である。この予測もまた、実績を大きく上回っている。2003年予測が現時点(2008年8月)においても過大予測の体を示している原因を探ることを目的に、その追試を行った。その結果、2003年予測で用いられたモデル式が1986年から2000年までのデータに基づいているが、この期間は水需要量が凸型の変遷をしているにもかかわらず、安易に経年変化ととらえるのみでその要因を究明していないため、1992年以降の減少傾向の継続現象を再現できていないことが判明した。水需要予測を発表した2003年度末には、年間一日最大配水量の実績値が予測から推定される値よりも50万m3/日以上低いこと、下降傾向が継続していること、などから、2003年予測がもはや2003年度には適用できないことを東京都が知りえていたのは、明らかである。2003年予測で用いられた説明変数について、水需要の減少傾向が定着している1992年〜2006年の実績データを収集し、横浜市が2004年に行った水需要予測において採用した「節水化率」を説明変数として導入してモデル式の再構築を行った。その結果は2003年予測で用いられたモデル式は2000年以降が上昇傾向を示していたのと全く正反対で、2000年以降の減少傾向を極めてよく再現するモデル式が得られた。新たなモデル式を用いて水需要予測を行った。2013年の一日最大配水量は、負荷率を2003年予測で設定した81%とした場合は549万m3/日、大阪府のように負荷率として過去5年の最低値として2004年の87.1%を採用した場合は511万m3/日と予測された。2003年予測の約600万m3/日より約50万〜90万m3/日も小さい値である。
索引語予測;水需要予測;モデル式;東京都;減少傾向;追試;実績;値;過大予測;発表
登録日2011年04月05日
収録データベースJASI, AGROLib

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