秋田県における水稲の生育・収量,および乾物生産についての大潟村と県南部との比較

秋田県における水稲の生育・収量,および乾物生産についての大潟村と県南部との比較

レコードナンバー780116論文タイプ学術雑誌論文
ALIS書誌IDZZ00014890NACSIS書誌IDAN00189888
著者名川島 長治
書誌名日本作物學會紀事
別誌名Proceedings of the Crop Science Society of Japan
Japanese journal of crop science
日本作物学会紀事
発行元日本作物學會
巻号,ページ78巻・ 3号, p.371-381(2009-07)ISSN00111848
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抄録秋田県の主要な米産地である大潟村と県南部における水稲の生育・収量、および乾物生産の特徴を明らかにしようとした。大潟村では分げつの発生が遅く、かつ少なく、m2当たり穂数が少なかった。しかし1穂籾数の多い「穂重型的」な水稲で、m2当たり籾数は県南部とほぼ同様の34000〜35000であるが、千粒重が軽かった。収量は、大潟村610kg/10aで県南部より約20kg少なかった。収穫期における地上部乾物重はおよそ1500g/m2で両地域間に相違はないが、大潟村の方が穂や枯死部は軽く茎や葉は重かった。穂の乾物重は穂揃い期後30日の間に急速に増加したが、大潟村では10日後頃の増加が少なかった。茎では県南部で穂揃い期後10〜37日間はゆっくり減少し、以後やや増加したが、大潟村では10日後までやや増加し、その後減少した。枯死部では大潟村、県南部ともに登熟期間中終始増加したが、その程度は大潟村で小であった。以上から、大潟村における「海洋性的」気候、やや低めに推移する水・地温、生育初期の深水管理、土壌の養分保持力の強さなどによってもたらされた生育前半の分げつ発生の抑制は、登熟後期における葉の「生理的活性」の保持につながるが、澱粉の穂への転流は県南部の方が効率的で、これらのことが両地域間の収量および千粒重の相違となっている。
索引語大潟村;県南部;収量;水稲;穂;千粒重;両地域間;相違;葉;穂揃
引用文献数49
登録日2011年12月19日
収録データベースJASI, AGROLib

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