玄米品質に及ぼす登熟中期の寡照、登熟初期の高温及び成熟期の高温乾燥の影響
玄米品質に及ぼす登熟中期の寡照、登熟初期の高温及び成熟期の高温乾燥の影響
レコードナンバー | 780741 | 論文タイプ | 学術雑誌論文 |
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ALIS書誌ID | ZZ20024696 | NACSIS書誌ID | AA12170681 |
著者名 | 大嶋 保夫 | ||
書誌名 | 神奈川県農業技術センター研究報告 = Bulletin of the Kanagawa Agricultural Technology Center | ||
別誌名 | Bull. Kanagawa. Agri. Tech. Cent. 神奈川農技セ報 | ||
発行元 | 神奈川県農業技術センター | ||
巻号,ページ | 151号, p.39-50(2009-03) | ISSN | 18813305 |
全文表示 | PDFファイル (743KB) | ||
抄録 | 神奈川県において発生した水稲の気象災害の発生状況を調査し、その発生要因を解析した。1991年は当時の主要品種である中生品種‘アキニシキ’に乳白米が多発した。発生程度は出穂期に左右され、8月5半旬の出穂ではリング状乳白米、8月6半旬の出穂ではリング内も不透明な大型乳白米が多かった。日照時間は9月8日以降不足気味であり、特に13〜21日の9日間は1.3時間で、このために乳白米が発生したものと推察された。2002年は、主要品種である早生品種‘キヌヒカリ’に心白米及び乳白米を主とした白未熟粒が多発した。発生程度は出穂期に左右され、8月1半旬に出穂したイネに多かった。8月5〜16日の11日間の日平均気温は29.2℃であり、白未熟粒の発生は出穂期から10日間の日平均気温と相関が高く、28℃以上になると白未熟粒の発生が増加する傾向が認められた。2003年は、早生品種‘キヌヒカリ’に胴割れ米が多発した。胴割れ米の発生は成熟期及び収穫期に左右され、9月29日以前に成熟期を迎えた水稲を10月1日以降に収穫した場合に多発した。9月27〜30日は高温・多照であり、特に9月30日の最低相対湿度は17%と極めて乾燥しており、胴割れ米はその時の異常乾燥・高温により生じたものと推察された。 | ||
索引語 | 成熟期;出穂期;高温;多発;乳白米;左右;白未熟粒;胴割れ米;発生;玄米品質 | ||
引用文献数 | 17 | 登録日 | 2011年03月05日 |
収録データベース | JASI, AGROLib |