ごぼう貯蔵中に新しく生成された還元性フルクトオリゴ糖の単離と構造決定

ごぼう貯蔵中に新しく生成された還元性フルクトオリゴ糖の単離と構造決定

レコードナンバー780967論文タイプ学術雑誌論文
ALIS書誌IDZZ20010553NACSIS書誌IDAA11809133
著者名石黒 陽二郎
上野 敬司
阿部 雅美
小野寺 秀一
福士 江里
Benkeblia N.
塩見 徳夫
書誌名Journal of applied glycoscience
発行元日本応用糖質科学会
巻号,ページ56巻・ 3号, p.159-164(2009-07)ISSN13447882
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抄録新鮮ごぼう根を地下1mの土中で11月から翌年の5月まで6カ月間貯蔵した。この貯蔵ごぼうに末端グルコース残基を有しないフルクトオリゴ糖が新しく生成された。このごぼうから抽出した糖液について電気化学検出器付陰イオン交換高速液体クロマトグラフィー(HPAEC)分析を行ったところ、糖1は1-kestose(3a)のあとに溶出され、糖2、3はnystose(4a)、fructosylnystose(5a)のあとにそれぞれ溶出された。この糖抽出液について活性炭-セライトカラムクロマトグラフィーを行うことにより糖1、2、3を単離した。糖1、2、3はHPAECによる相対保持時間(sucrose=1)、1.55、2.15、2.73を有し、還元末端をそれぞれもっていた。また、糖1、2、3のフルクトースに対する還元糖の比は0.50、0.33、0.25であることとTOF-MS分析の結果から糖1、2、3の重合度は2、3、4であることがわかった。これらの結果と各糖のNMR分析、糖メチル誘導体のGLC分析結果から、糖1、2、3はそれぞれβ-D-fructofuranosyl-(2→1)-β-D-fructopyranose(inulobiose)、 β-D-fructofuranosyl-(2→1)-β-D-fructofuranosyl-(2→1)-β-D-fructopyranose (inulotriose)、 β-D-fructofuranosyl-(2→1)-β-D-fructofuranosyl-(2→1)-β-D-fructofuranosyl-(2→1)-β-D-fructopyranose (inulotetraose)と同定された。(13)C-NMR分析により各糖の還元末端フルクトース残基の70-80%がピラノース構造をとることがわかった。それぞれの糖の(13)C-、(1)H-シグナルの完全帰属も初めて行った。さらに上述のごぼう貯蔵中に生成されたinulobiose、inulotriose、inulotetraoseと同様の糖が、ごぼうから精製したfructan:fructan 1-fructosyltransferase(1-FFT)のフルクトシル転移作用により1-kestoseとD-フルクトピラノースから合成されることを初めて見出した。
索引語D-fructofuranosyl;生成;ごぼう;糖;D-fructopyranose;ごぼう貯蔵;単離;結果;HPAEC;1-kestose
引用文献数20
登録日2011年03月05日
収録データベースJASI, AGROLib

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