木材防腐剤CCA由来のクロム、銅およびヒ素の土壌環境中での挙動

木材防腐剤CCA由来のクロム、銅およびヒ素の土壌環境中での挙動

レコードナンバー781048論文タイプ学術雑誌論文
ALIS書誌IDZZ00011887NACSIS書誌IDAN10165252
著者名康 峪梅
大谷 真菜美
櫻井 克年
書誌名環境科学会誌 = Environmental science
別誌名環境科学会誌
発行元環境科学会
巻号,ページ22巻・ 5号, p.329-335(2009-09)ISSN09150048
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抄録クロム(Cr)、銅(Cu)およびヒ素(As)を主成分とした木材防腐剤CCAは日本で40年ほど前から使用されてきた。現在その廃材の大量排出が問題となっている。しかし、CCA廃材の非適切な扱いによって土壌に混入したCCAの挙動や周辺環境への影響についてはほとんど報告されていない。本研究では、CCAが混入した土壌のCr、CuおよびAs含量と形態、さらにその土壌に生育していた植物を分析し、CCAの土壌環境中での挙動について検討した。高知県内にあるビニールハウス解体後のCCA処理廃材置き場で土壌と植物を、またこの地点から約20m離れた自然林で対照試料の土壌と植物を採取した。土壌の全Cr、Cu、As含量、塩酸可溶性含量を測定し、さらに逐次抽出法を用いて三元素を分画し定量した。植物については全Cr、Cu、As含有率を測定した。廃材置き場内で採取したすべての土壌は対照試料より高いCr、CuおよびAs含量を示した。その内廃材焼却跡地で採取した土壌は全Cr、CuとAs含量がそれぞれ3450、2310と830mg/kgと極めて高い値であった。この土壌について塩酸浸出並びに逐次抽出を行った結果、Asの約14%が可溶性画分に、また約50%が可動性画分に存在し、溶出しやすいことが示唆された。Cuは可溶性と可動性画分にそれぞれ4.1%と66%が測定され、土壌のpHや酸化還元電位の変化によって溶出しやすいことが考えられた。CrはAsとCuと比べると可動性が低く、全含量の95.5%が残渣画分に存在した。一方、廃材焼却跡地で採取した植物2個体は三元素ともBowenが提示した陸上植物のCr、CuおよびAs含有率の最大値を上回った。これらの結果から、CCA処理廃材の積み置きや焼却などの非適切な扱いは土壌、植物や水系など周辺環境に影響を及ぼす可能性が示された。
索引語土壌;Cu;Cr;CCA;植物;As含量;採取;挙動;As;全Cr
引用文献数16
登録日2011年04月05日
収録データベースJASI, AGROLib

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