パンの物性および色調に対するヘマトコッカス藻由来アスタキサンチン添加の影響
パンの物性および色調に対するヘマトコッカス藻由来アスタキサンチン添加の影響
レコードナンバー | 782079 | 論文タイプ | 学術雑誌論文 |
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ALIS書誌ID | ZZ00012295 | NACSIS書誌ID | AN10467499 |
著者名 | 大井 友梨 並木 利文 片田 江道 塚原 寛樹 北村 晃利 | ||
書誌名 | 日本食品科学工学会誌 | ||
別誌名 | 日本食品科学工学会誌 | ||
発行元 | 日本食品科学工学会 | ||
巻号,ページ | 56巻・ 11号, p.579-584(2009-11) | ISSN | 1341027X |
全文表示 | PDFファイル (855KB) | ||
抄録 | アスタキサンチン高含有のヘマトコッカス藻色素の添加により、パンの基本物性、色調、風味に及ぼす影響について、無添加パンとの比較により検討し、以下の結果を得た。(1)ファリノグラフ試験の結果より、添加および無添加の両試験区でほとんど差がなく、小麦粉300gに対してアスタキサンチン製剤380mgの添加が生地特性に及ぼす影響は認められなかった。(2)パンの体積および比容積は、アスタキサンチン製剤0.02%、0.04%、0.08%添加区で、無添加区と比較して有意な変化はなかった。(3)品質審査より、形均整、表皮質、すだち等の物理的特性、およびその他、味、香り、触感等において、アスタキサンチン製剤0.02%、0.04%、0.08%添加による影響は、ほとんど認められなかった。(4)外観および内観については、アスタキサンチン製剤の添加量に応じて明るく自然な橙色の色調が付与された。(5)強度測定試験によりパンの老化について評価した結果、アスタキサンチン製剤0.02%、0.04%、0.08%添加で、無添加と比較して有意な差は認められなかった。(6)最高量添加区の焼上後のパンからのアスタキサンチン回収率は96.2%であり、添加したアスタキサンチンが、発酵および焼上を経てもほとんど分解を受けることなく、焼上後のパン中に極めて良好に保存されることが確認された。以上の結果より、有効量のアスタキサンチンを現実的に摂取するのに必要な濃度でヘマトコッカス藻色素製剤をパンに添加しても、パンの品質に対して特に問題となる影響は全く認められず、アスタキサンチンの機能性を付与したパンができることを明らかにした。 | ||
索引語 | パン;添加;影響;結果;アスタキサンチン;色調;無添加;差;付与;味 | ||
引用文献数 | 23 | 登録日 | 2011年03月05日 |
収録データベース | JASI, AGROLib |