超音波テレメトリーによるイトウ(Hucho perryi)成魚の季節的移動パターンの解明

超音波テレメトリーによるイトウ(Hucho perryi)成魚の季節的移動パターンの解明

レコードナンバー782708論文タイプ学術雑誌論文
ALIS書誌IDZZ00015063NACSIS書誌IDAN00193852
著者名本多 健太郎
野田 裕二
津田 裕一
安間 洋樹
宮下 和士
書誌名日本生態學會誌
別誌名日生態会誌
Jpn. j. ecol
Japanese journal of ecology
日本生態学会誌
発行元日本生態学会暫定事務局
巻号,ページ59巻・ 3号, p.239-247(2009-11)ISSN00215007
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抄録現在、絶滅危惧種イトウ(Hucho perryi)の日本における生息分布域は、北海道の一部の河川と湖沼に限られている。本種成魚の生態は、産卵習性に関する知見以外はほとんど知られていない。そこで、本研究では超音波テレメトリー手法を用いてイトウ成魚の季節的な移動パターンを明らかにする野外調査を実施した。北海道東部の別寒辺牛川(ベかんべうしがわ)水系において、2007年4月下旬から11月下旬の間、超音波受信機・発信器により5個体のイトウ成魚の行動を追跡した。放流後、5個体すべてからデータが得られ、総受信回数は37,683回であった。上流域で放流した標識個体は、1〜4日かけて平均33.4±12.5km(Mean±SD)を降下した。降下後、調査期間にわたってほとんど移動しない個体と広範囲に移動する個体がみられたが、全体として、春季(5〜6月)は中流域から下流域、夏季(7〜8月)は中上流域から下流域、秋季(9〜11月)は下流域に主に生息する傾向を示した。ロジスティック回帰分析の結果、夏季に下流域に生息する標識魚の上流側への移動は現場の日最高水温の影響を強く受け、春季および秋季における中上流域の日最低水温は標識魚の下流への移動を促すことが明らかとなった。本魚による河川内の季節的回遊行動には、河川の水温レジームが関与することが示唆された。
索引語Hucho perryi;下流域;個体;秋季;超音波テレメトリー;イトウ;移動;河川;生息;北海道
引用文献数40
登録日2011年03月28日
収録データベースJASI, AGROLib

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