0.2T小型磁気共鳴イメージング装置(MRI)によるリンゴ果実におけるモモシンクイガ食入害の観測
0.2T小型磁気共鳴イメージング装置(MRI)によるリンゴ果実におけるモモシンクイガ食入害の観測
レコードナンバー | 782709 | 論文タイプ | 学術雑誌論文 |
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ALIS書誌ID | ZZ00015063 | NACSIS書誌ID | AN00193852 |
著者名 | 拝師 智之 小泉 博 新井 朋徳 小泉 美香 狩野 広美 | ||
書誌名 | 日本生態學會誌 | ||
別誌名 | 日生態会誌 Jpn. j. ecol Japanese journal of ecology 日本生態学会誌 | ||
発行元 | 日本生態学会暫定事務局 | ||
巻号,ページ | 59巻・ 3号, p.249-257(2009-11) | ISSN | 00215007 |
全文表示 | PDFファイル (1015KB) | ||
抄録 | 0.2テスラ(T)小型MRI装置を用いて収穫果実におけるモモシンクイガ(Carposina sasakii Matsumura)幼虫の食入害を非破壊的に観測した。安定性が高い三次元スピンエコー法(分解能(470μm)(3))によって食害孔、虫糞とともに成長した幼虫を検出することができた。本測定法では輪郭が明瞭な画像が得られたが、撮像時間は一果実につき82分を要し、果実に食入した幼虫の行動観測のためには撮像できる試料数の制限が問題となる。食害孔および蓄積された虫糞は、輪郭の鮮明度が若干劣るが、三次元グラディエントエコー法(分解能(860μm)(3))によって27分で検出された。グラディエントエコー法による食害孔の拡大の追跡は、果実における幼虫の活動を追尾する指標となると同時に、試料の数に関する問題を解決できる。画素サイズに対して幼虫は小さいので、幼虫自体の検出には画素サイズが小さい画像を長時間かけて撮像することとともに、画像回転などの画像処理技術が必要であるが、0.2T小型MRIは果実における蛾の幼虫の生態学において、ユニークで新しい視点を切り拓く研究手法となると考えられる。 | ||
索引語 | 幼虫;果実;害;観測;画像;食害孔;検出;撮像;分解能;虫糞 | ||
引用文献数 | 20 | 登録日 | 2011年03月28日 |
収録データベース | JASI, AGROLib |