エコフィードの肉豚給与に関する研究(3)
エコフィードの肉豚給与に関する研究(3)
レコードナンバー | 782910 | 論文タイプ | 学術雑誌論文 |
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ALIS書誌ID | ZZ00007587 | NACSIS書誌ID | AN00168764 |
論文副題 | 脂肪融点の低下を防ぐ給与体系の検討 | ||
著者名 | 大賀 友英 太田 壮洋 秋友 一郎 岡村 由香 | ||
書誌名 | 山口県畜産試験場研究報告 | ||
別誌名 | Bull. Yamaguchi. Live. Res. Inst. Bull. Zoo. Exp. Stn. Yamaguchi Jap. 山口県畜試研報 Bulletin of the Zootechnical Experiment Station, Prefecture of Yamaguchi, Japan | ||
発行元 | 山口県畜産試験場 | ||
巻号,ページ | 24号, p.34-41(2009-03) | ISSN | 02871262 |
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全文表示 | PDFファイル (388KB) | ||
抄録 | 都市厨芥を乾燥後に脱脂して製造したエコフィードを用い、市販配合飼料に対するその代替率を、肥育前期及び肥育後期を通して30%として肥育豚に給与すると、豚の体脂肪の融点が低下するため、脂肪融点の低下を抑えることのできる給与体系を検討した。市販配合飼料の重量比10%をエコフィードで代替し、肥育前期及び後期を通して給与する10-10%区、肥育前期で30%、肥育後期で10%を代替し給与する30-10%区を設けた。また、エコフィードの代替率は30-10%区と同じとし、市販配合飼料の一部を安価なふすまで置き換えて、給与飼料のTDNを市販配合飼料と同等に調整した30-10%調整区を設けた。1.30-10%区は対照区に比べて飼料要求率が低くなる傾向にあり、発育成績は最も良好であった。30-10%調整区は、対照区と比べて肥育前期でDGが低く、飼料要求率が高くなる傾向があった。2.いずれの区分でも、格付を含めた枝肉成績に影響は認められなかった。3.体脂肪中のリノール酸やα-リノレン酸の比率が対照区に比べて高くなる区分が認められたが、いずれの区分でも脂肪融点に差はなかった。4.30-10%区は飼料費の低減に有効であったが、10-10%区及び30-10%調整区では必ずしも飼料費の低減に効果があるとは言えなかった。以上のことから、エコフィードを肥育豚に給与する場合、代替率を肥育前期で30%、肥育後期で10%とすることにより、豚肉の脂肪融点の低下を抑えることができる。また、飼料要求率は低くなり、上物率も市販配合飼料を給与する場合と遜色なく、肥育に掛かる飼料費を低減することができる。 | ||
索引語 | エコフィード;肥育後期;肥育前期;市販配合飼料;脂肪融点;給与;代替率;調整区;飼料要求率;区分 | ||
引用文献数 | 5 | 登録日 | 2011年07月19日 |
収録データベース | JASI, AGROLib |