正常ビーグル犬における血圧、心拍数および心拍変動解析の加齢による変化
正常ビーグル犬における血圧、心拍数および心拍変動解析の加齢による変化
レコードナンバー | 790635 | 論文タイプ | 学術雑誌論文 |
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ALIS書誌ID | ZZ00011639 | NACSIS書誌ID | AN10192925 |
著者名 | 中川 清志 宮川 優一 竹村 直行 広瀬 昶 | ||
書誌名 | 動物の循環器 = Advances in animal cardiology | ||
発行元 | 獣医循環器研究会 | ||
巻号,ページ | 42巻・ 1号, p.8-15(2009-06) | ISSN | 09106537 |
全文表示 | PDFファイル (345KB) | ||
抄録 | 目的-高齢犬の血圧、心拍数(HR)および心拍変動解析(HRV)の日内変動は、降圧剤などの循環器作用薬を処方する場合に考慮すべき事項である。しかし、高齢犬ではこれらの報告はない。そのため、本研究では高齢犬の血圧、HRおよびHRVの日内変動を観察し、併せて若齢犬のそれと比較した。方法-雌の正常ビーグル犬が高齢群(10-11歳、n=5)または若齢群(1-3歳、n=6)に振り分けられた。テレメトリーシステムを用い、収縮期血圧(SBP)、拡張期血圧(DBP)、脈圧(PP)およびHRが、無麻酔無拘束下で7日間連続記録された。HRVの高周波成分(HF)および低周波成分(LF)とHFの比 (LF/HF)も記録された。結果-高齢群では、SBP、DBP、HFおよびLF/HFは二峰性の日内変動を示し、HFは単峰性だった。若齢群では、HRおよびLF/HFの日内変動は二峰性だったが、SBP、DBPおよびHFは単峰性だった。PPの日内変動は、両群ともあまり変動しなかった。高齢群では、SBPが有意に上昇し(P=0.0002)、DBPが有意に低下した(P<0.0001)。その結果、PPは有意に増大した(P<0.0001)。HRおよびHFには両群間に有意差はなかった。LF/HFは若齢群で有意に高値を示した(P<0.0001)。結論-本研究の結果は、高齢犬の心血管パラメータの日内変動は若齢犬と異なることを示した。高齢犬の変動は、摂食などの刺激に若齢犬よりも容易に影響されるようだった。さらに、高齢犬ではPPが有意に増大した。高齢犬で観察されたSBPの増加およびDBPの低下は人で観察される変化に類似した。 | ||
索引語 | HF;高齢犬;日内変動;高齢群;血圧;HRV;若齢犬;若齢群;正常ビーグル犬;心拍変動解析 | ||
引用文献数 | 18 | 登録日 | 2011年03月28日 |
収録データベース | JASI, AGROLib |