イネの生育および収量に対するメタン発酵消化液の施用効果
イネの生育および収量に対するメタン発酵消化液の施用効果
レコードナンバー | 790726 | 論文タイプ | 学術雑誌論文 |
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ALIS書誌ID | ZZ00015280 | NACSIS書誌ID | AN00236503 |
著者名 | 古賀 巧樹 松尾 光弘 寺尾 寛行 小川 紹文 日吉 健二 蔭東 清一 黒木 義一 西脇 亜也 | ||
書誌名 | 宮崎大学農学部研究報告 = Bulletin of the Faculty of Agriculture, Miyazaki University | ||
別誌名 | Bulletin of the Faculty of Agriculture, University of Miyazaki | ||
発行元 | 宮崎大学農学部 | ||
巻号,ページ | 56巻・ p.15-27(2010-02) | ISSN | 05446066 |
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全文表示 | PDFファイル (894KB) | ||
抄録 | バイオマスプラントから排出されるメタン発酵消化液が水稲栽培に利用できる可能性を明らかにするために、イネに対する消化液の肥料としての効果および施用時期の違いによるイネの生育および収量を調査した。1.消化液を追肥として施用した施用区のイネは、対照区よりも草丈が高くなり、最上位葉のSPAD値が大きくなったが、茎数に差異は見られなかった。穂重、籾重、穂長および1穂籾数は対照区よりも施用区で有意に大きくなり、そのため玄米収量が多くなった。2.ポット実験では、消化液を基肥として施用した場合にイネの草丈および茎数は小さくなり、また穂数および1穂粒数が少なくなって、その結果玄米収量も低下した。3.ポット実験および圃場実験ともに追肥区のイネにおける草丈、茎数およびSPAD値は対照区の場合とほぼ同程度となり、また穂数および千粒重についても試験区間に有意差は認められなかった。しかし、1穂籾数は対照区と比較して追肥区が有意に多くなったことから、玄米収量も多くなった。4.以上のことから、消化液は水稲栽培において化学肥料の代替として追肥時に施用した場合に有効であることが認められ、さらに化学肥料よりも増収することが示唆された。 | ||
索引語 | 消化液;イネ;収量;草丈;玄米収量;生育;メタン発酵消化液;施用;茎数;水稲栽培 | ||
引用文献数 | 12 | 登録日 | 2011年03月28日 |
収録データベース | JASI, AGROLib |