DNA多型に基づいたキンカン属植物の系統発生と分類
DNA多型に基づいたキンカン属植物の系統発生と分類
レコードナンバー | 790735 | 論文タイプ | 学術雑誌論文 |
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ALIS書誌ID | ZZ00015280 | NACSIS書誌ID | AN00236503 |
著者名 | 安田 喜一 八幡 昌紀 小松 春喜 國武 久登 | ||
書誌名 | 宮崎大学農学部研究報告 = Bulletin of the Faculty of Agriculture, Miyazaki University | ||
別誌名 | Bulletin of the Faculty of Agriculture, University of Miyazaki | ||
発行元 | 宮崎大学農学部 | ||
巻号,ページ | 56巻・ p.103-110(2010-02) | ISSN | 05446066 |
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全文表示 | PDFファイル (1112KB) | ||
抄録 | キンカン属植物(Fortunella)は、ミカン科ミカン亜科植物に分類されているが、この属における分類と系統発生は、未だ混乱している。そこで、我々は、キンカン属の類縁関係と系統発生を理解するために、RAPD分析とオルガネラDNA領域のCAPS分析に基づいて評価を行った。試験に用いられたキンカン属6種のうち、マメキンカンは、RAPD分析により作成した系統樹において最も離れた位置を示した。一方、ナガキンカン、マルキンカンおよびニンポウキンカンの3種は、近い類縁関係を有していた。フクシュウキンカンは、キンカン属植物とカンキツ属植物との属間雑種と報告されているシキキツと同じクラスターに分類され、オルガネラDNA領域のCAPS分析におけるバンドパターンは、カンキツ属植物よりも他のキンカン属植物に類似していた。本研究の結果より、我々は、キンカン属の種が、マメキンカンとナガキンカンコンプレックス(ナガキンカン、マルキンカンおよびニンポウキンカン)の2つのみであり、フクシュウキンカンは自然的もしくは園芸的に派生した属間雑種として分類すべきであると結論付けた。 | ||
索引語 | 分類;キンカン属植物;系統発生;ナガキンカン;ニンポウキンカン;フクシュウキンカン;カンキツ属植物;属間雑種;キンカン属;属 | ||
引用文献数 | 40 | 登録日 | 2011年03月28日 |
収録データベース | JASI, AGROLib |