北海道内の小河川における夏期最高水温の推定と河畔林の効果

北海道内の小河川における夏期最高水温の推定と河畔林の効果

レコードナンバー790870論文タイプ学術雑誌論文
ALIS書誌IDZZ00009360NACSIS書誌IDAN1005962X
著者名長坂 晶子
杉山 幸穂
書誌名北海道林業試験場研究報告
別誌名Bulletin of the Hokkaido Forestry Research Institute
Bulletin of the Hokkaido Forest Experiment Station
発行元北海道立林業試験場
巻号,ページ47号, p.35-43(2010-03)ISSN09103945
外部リンク
全文表示PDFファイル (1503KB) 
抄録河畔林による水温上昇抑制効果を定量的に評価するため、道内6地域(全12水系)、合計約70地点で夏期に水温観測を行い、夏期最高水温の推定モデルを作成した。実測水温を従属変数に、(1)観測点から上流の河畔林に覆われていない河道区間の長さ(OCL)、(2)標高で補正した8月の最高気温、(3)流域面積、(4)森林に覆われた支流の流入の有無(支流による冷却効果の有無)、(5)地質、をそれぞれ説明変数としてGLM(一般化線型モデル)による解析を行った。その結果(1)、(2)、(4)、(5)を取り入れたモデルが採択された。推定した夏期最高水温とOCLとの関係を単回帰し、地域ごとの河畔林による水温維持効果を考察したところ、地質の違いは、OCL=0のときの切片(初期水温値)に反映され、火山岩・軽石流堆積物流域では、切片値が2℃ほど低いことが示された。一方、河畔林伐採によって河道がオープンになったときの水温上昇に対する感受性は回帰式の傾きに反映され、火山岩・軽石流堆積物流域のほうが温度上昇率が大きいことが示された。いずれのケースでも、森林に覆われた支流が流入した場合、回帰式の傾きが小さくなり、冷却効果があることが示された。今回の解析結果では、サクラマスの摂餌、成長の停滞を招く最高水温24℃に達するのは、(1)支流による冷却効果がない場合:OCL>4km以上、(2)支流による冷却効果がある場合:OCL>6km以上、と算出された。
索引語支流;河畔林;冷却効果;夏期最高水温;回帰式;推定;効果;森林;有無;地質
引用文献数39
登録日2011年07月26日
収録データベースJASI, AGROLib

論文アクセスランキング

Copyright 2017 農林水産省 農林水産技術会議事務局筑波産学連携支援センター

Tsukuba Business-Academia Cooperation Support Center, Agriculture, Forestry and Fisheries Research Council Secretariat