老化促進モデルマウスSAMP1亜系統の生理・病理学的特徴の解析

老化促進モデルマウスSAMP1亜系統の生理・病理学的特徴の解析

レコードナンバー790987論文タイプ学術雑誌論文
ALIS書誌IDZZ00013978NACSIS書誌IDAN00239079
著者名落合 恵子
池田 有希
香川 則子
桑山 正成
長嶋 比呂志
書誌名明治大学農学部研究報告 = Bulletin of the Faculty of Agriculture, Meiji University
別誌名明大農研報
Bulletin of School of Agriculture, Meiji University
発行元明治大学農学部
巻号,ページ59巻・ 4号, p.103-107(2010-03)ISSN04656083
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抄録老化促進モデルマウス(Senescence-Accelerated Mouse;SAM)は正常な成長過程の後、早期から老化徴候が発現し、その後急速に進展する促進老化(accelerated senescence)の特性を持つ。我々の研究室では、SAM系統の一種類であるSAMP1を亜系統として維持している(SAMP1/Mj;未登録)。原種であるSAMP1の特性としては、(1)性周期の規則性が早期から乱れること、(2)繁殖可能期間が短いこと、(3)老化アミロイド症、腎萎縮、肺過膨張などが頻繁に発症することなどが挙げられるが、SAMP1/Mjがこれらをどの程度維持しているかは明らかではない。そこで本研究では、SAMP1/Mjの特徴を明らかにすることを目的とした。SAMP1/Mjと対照系統としてのC57BL/6Jについて、(1)寿命、(2)15、30、45および60週齢における正常性周期維持率、(3)出産率、(4)体重推移などを調査し、さらに(5)死亡時の病理組織学的検査を行った。その結果、SAMP1/Mjの平均寿命は495.4±129.5日でありC57BL/6Jより短かった。C57BL/6Jの正常性周期維持率は45週齢から60週齢にかけて低下したのに対し、SAMP1/Mjのそれはより早期に低下する傾向であった。出産率の低下週齢は両系統とも同等であった。SAMP1/Mjでは45週齢から60週齢にかけて体重の減少傾向が見られた。SAMP1/Mjの死亡時の脾臓および肝臓の病理学的所見から骨髄性白血病の発症、さらに腎臓および肺の炎症性病巣が頻繁に観察された。以上より、SAMP1/Mjは早期から老化徴候が現れ、短寿命を示す特徴は原種と同じであるが、発症する病変の種類が原種と異なることが明らかになった。
索引語SAMP1;Mj;早期;原種;SAM;維持;発症;低下;老化徴候;特性
引用文献数8
登録日2011年07月26日
収録データベースJASI, AGROLib

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