佐鳴湖(海岸から離れた感潮汽水湖)における水交換
佐鳴湖(海岸から離れた感潮汽水湖)における水交換
レコードナンバー | 791477 | 論文タイプ | 学術雑誌論文 |
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ALIS書誌ID | ZZ00008147 | NACSIS書誌ID | AN00157043 |
著者名 | 安田 訓啓 伊賀 美智 澤本 彰三 | ||
書誌名 | 東海大学紀要. 海洋学部 | ||
別誌名 | Journal of the College of Marine Science and Technology, Tokai University Journal of the Faculty of Marine Science and Technology, Tokai University Journal of the School of Marine Science and Technology, Tokai University 東海大学紀要海洋学部 海-自然と文化 | ||
発行元 | 東海大学海洋学部 | ||
巻号,ページ | 8巻・ 1号, p.13-25(2010-04) | ISSN | 13487620 |
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全文表示 | PDFファイル (1008KB) | ||
抄録 | 岸から離れた感潮汽水湖である佐鳴湖において水位測定を行ない、佐鳴湖の潮汐の特性を調べた。潮汐が浜名湖から通水断面積が小さく細長い下流河川を遡上する際に振幅の減衰と位相の遅れを生じ、佐鳴湖の潮汐は浜名湖よりも潮差が1/3強程度に減衰し、潮時が約3〜5時間遅れることがわかった。塩分をトレーサーとして、潮汐による水交換の大きさや降水に伴って佐鳴湖に流入した淡水の湖内への平均滞留時間を見積もった。半日周期潮汐による佐鳴湖水と浜名湖水の交換率は約0.13であり、水交換量の湖水容積に対する平均的な比率は約2%であった。また、上流から佐鳴湖に流入した淡水が潮汐による水交換によって湖外に排出されるまでの平均滞留時間は22〜26日と見積もられた。佐鳴湖と浜名湖の間の水交換は下流河川における混合・希釈過程によってコントロールされ、抑制されていることが推察される。この下流河川における物理過程による抑制の効果が佐鳴湖の閉鎖性を強めており、それによって佐鳴湖内の汚濁物質は湖外に排出され難く、湖内に滞留し易くなっていると考えられる。 | ||
索引語 | 佐鳴湖;水交換;浜名湖;下流河川;潮汐;感潮汽水湖;湖内;平均滞留時間;湖;流入 | ||
引用文献数 | 17 | 登録日 | 2011年07月26日 |
収録データベース | JASI, AGROLib |