藍藻のカビ臭物質の同定と生育に伴う濃度変化に関する研究
藍藻のカビ臭物質の同定と生育に伴う濃度変化に関する研究
レコードナンバー | 791478 | 論文タイプ | 学術雑誌論文 |
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ALIS書誌ID | ZZ00008147 | NACSIS書誌ID | AN00157043 |
著者名 | 岩瀬 理子 安部 俊彦 | ||
書誌名 | 東海大学紀要. 海洋学部 | ||
別誌名 | Journal of the College of Marine Science and Technology, Tokai University Journal of the Faculty of Marine Science and Technology, Tokai University Journal of the School of Marine Science and Technology, Tokai University 東海大学紀要海洋学部 海-自然と文化 | ||
発行元 | 東海大学海洋学部 | ||
巻号,ページ | 8巻・ 1号, p.27-33(2010-04) | ISSN | 13487620 |
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全文表示 | PDFファイル (404KB) | ||
抄録 | 藍藻オシラトリア3種とフォルミディウム6種において、カビ臭物質の同定と生育に伴う濃度変化を検討した。パージトラップGC-MS 分析により、M-71株からはカビ臭物質であるジェオスミンが、NIES-512株からは2-MIBが検出された。ジェオスミン濃度は、培養開始後24および288時間においてそれぞれ190、31ng/(L culture)/A720であった。一方、2-MIB濃度は、培養開始後50および312時間においてそれぞれ3.0、18pg/(10(5)cells)であった。これらの結果から、定常期における2-MIB濃度はジェオスミン濃度の200倍以上であり、また、細胞あたりの2-MIB濃度は細胞増殖に伴って増大し、逆にジェオスミン濃度は低下することが示された。生育温度と2-MIBの生産量の関係を調べたところ、NIES-512株は10-35℃で増殖し、25℃における2-MIB濃度がもっとも高かった。特筆すべきことに10℃においても2-MIBは生産された。以上の結果から、冬季であっても貧栄養条件であっても、カビ臭の主な原因物質である2-MIBは発生することが示唆された。 | ||
索引語 | MIB;MIB濃度;カビ臭物質;NIES;ジェオスミン濃度;生育;同定;濃度変化;結果;cells | ||
引用文献数 | 10 | 登録日 | 2011年07月26日 |
収録データベース | JASI, AGROLib |