カキ新品種‘貴秋’

カキ新品種‘貴秋’

レコードナンバー791636論文タイプ学術雑誌論文
ALIS書誌IDZZ20011205NACSIS書誌IDAA11651673
著者名山田 昌彦
山根 弘康
佐藤 明彦
吉永 勝一
平川 信之
岩波 宏
角谷 真奈美
小澤 俊治
平林 利郎
三谷 宣仁
白石 美樹夫
角 利昭
吉岡 美加乃
中島 育子
書誌名果樹研究所研究報告 = Bulletin of the National Institute of Fruit Tree Science
別誌名Bulletin of the NARO Institute of Fruit Tree Science
Bull. Natl. Inst. Fruit Tree Sci
果樹研報
発行元農業技術研究機構果樹研究所
巻号,ページ8号, p.25-38(2009-02)ISSN13473549
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抄録1. ‘貴秋’は、農林水産省果樹試験場安芸津支場(現農研機構果樹研究所ブドウ・カキ研究拠点)において、1984年に‘伊豆’に安芸津5号を交雑して得た実生から選抜された、大果で早生のpollination constantの甘ガキである。1996年よりカキ安芸津15号の系統名を付けてカキ第5回系統適応性検定試験に供試し、全国29ヶ所の国公立試験研究機関において特性を検討した。2003年9月に農林水産省育成農作物新品種命名登録規程に基づき、‘貴秋’と命名、‘かき農林11号’として登録された。また、2005年12月に種苗法に基づき登録番号第13,540号として品種登録された。2. 樹勢は中程度である。樹姿は開張と直立の中間である。雌花の着生は多く、雄花を少し着生する。冬季の新梢は太く、黄褐色である。葉の形は基部のほうがやや幅広い。早期の生理落果は少ないが、単為結果力は高くないため、安定した結実を得るためには受粉樹の混植が有効である。通常の年には、後期落果はほとんど生じないが、年と場所により樹上軟化という形で発生する場合がある。3. 果実成熟期は‘伊豆’と‘松本早生富有’の中間の早生で、育成地では10月下旬であった。果実重は大きく、‘松本早生富有’より1.2~1.3倍で、育成地では平均352gであった。果皮色は赤く、果皮色の赤さは‘松本早生富有’と同程度であり、一般に果頂部のカラーチャート値(富有用)6程度で収穫できる。糖度は中程度で、育成地では果実赤道部の平均糖度が16°Brix程度であり、‘伊豆’と同程度であった。肉質はやや粗く、硬いが、果汁の量は多い。へたすき果はほとんど発生しない。果頂裂果は微小なもの以外はほとんど発生しない。汚損果の発生率は、育成地では20%、系統適応性検定試験における平均値は24%であり、‘松本早生富有’よりやや多かった。常温で平均15日間日持ちし、日持ち性は‘伊豆’より長く、‘松本早生富有’と有意な差はなかった。4. Pollination constantの甘ガキであり、夏秋季の温度の高い地方において完全に自然脱渋する。‘貴秋’は北陸地方などでは年により渋残りが生じ、‘松本早生富有’より適応地域がやや狭い。
索引語松本早生富有;貴秋;伊豆;育成地;早生;発生;年;甘ガキ;中間;形
引用文献数9
登録日2011年07月13日
収録データベースJASI, AGROLib

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