日本の栽培条件下における主要5タイプのキュウリの形態的特性と収量

日本の栽培条件下における主要5タイプのキュウリの形態的特性と収量

レコードナンバー791687論文タイプ学術雑誌論文
ALIS書誌IDZZ20006215NACSIS書誌IDAA11648748
著者名坂田 好輝
杉山 充啓
吉岡 洋輔
小原 隆由
書誌名野菜茶業研究所研究報告
発行元農業技術研究機構野菜茶業研究所
巻号,ページ9号, p.113-123(2010-02)ISSN13466984
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抄録世界で栽培されるキュウリ(Cucumis sativus L.)には,形態・特性に多様性があることが知られているが,我が国で栽培されているキュウリはきわめて画一的で,かつ日本独特である。多様なキュウリの中には,我が国のキュウリ生産の画期的な進展につながる特性や形質,収量性を有する可能性がある。しかし,日本型キュウリを含む主要なキュウリタイプについて,それぞれの特性・形質を具体的に示し,さらに,それらの特性・形質の有用性について詳細に検証した報告はみあたらない。そこで,本報告では,各特性・形質の詳細な解析につなげるための基礎資料となる具体的なデータを得ることを目的に,世界および日本で栽培されている主要な5タイプのキュウリ(温室,スライス,ピクルス,ベイトアルファおよび日本)の合計8品種を栽培し,それらの形態,果実の成長および収量を比較した。同じタイプに属する品種間の特性・形質は極めて似ていたが,タイプ間ではそれぞれ明瞭な差異が認められた。以下にその特性・形質を述べる。日本型キュウリ,スライスタイプおよびピクルスタイプに比べて,温室タイプおよびベイトアルファタイプの草姿は大きく,草丈は高い傾向にあり,葉柄長は長く,そして葉幅は大きかった。日本型キュウリ,スライスタイプおよびピクルスタイプの果実には大~中サイズのイボがあったが,温室タイプおよびべイトアルファタイプではほとんど無いか,微小であった。温室タイプとスライスタイプの果実(生食用)は200gを超えていた。一方,日本型キュウリおよびべイトアルファタイプの果実は100g程度であり,ピクルスタイプは最も軽く,60g程度であった。開花17日後において,最も重く,長かったのは温室タイプと日本型キュウリであり,1,100g,43cm以上であった。最も軽く,短かったのはピクルスタイプで,700g,20cm未満であった。初期収量は,日本型キュウリ,スライスタイプそしてピクルスタイプに比べて,温室タイプおよびベイトアルファタイプにおいて高かった。総収量では,温室タイプ,ベイトアルファタイプとともにスライスタイプも高かった。今回の栽培におけるハイワイヤー栽培での収量は,わが国の代表的栽培方法である摘心栽培に比べ低かった。以上の結果から,将来の画期的なキュウリ品種の育成のためには,草型,果実表面の状態,そして収穫果実の大きさについて,今後特に注意を払って詳細な比較検討を行う必要があると考えられた。
索引語キュウリ;日本;特性;形質;ベイトアルファタイプ;収量;日本型キュウリ;栽培;タイプ;果実
引用文献数9
登録日2011年07月26日
収録データベースJASI, AGROLib

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