メチルアセトアミドを凍結保護剤として用いたニワトリ精液の凍結保存

メチルアセトアミドを凍結保護剤として用いたニワトリ精液の凍結保存

レコードナンバー791768論文タイプ学術雑誌論文
ALIS書誌IDZZ20005654NACSIS書誌IDAN00186755
著者名榛澤 章三
新實 竜也
宮田 透
筒井 真理子
田島 淳史
書誌名日本家禽学会誌
別誌名Japanese journal of poultry science
Jpn. poult. sci.
家禽会誌
日本家禽会誌
The journal of poultry science
Japanese poultry science
発行元日本万国家禽学会
巻号,ページ47巻・ 1号, p.27-32(2010-04)ISSN00290254
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抄録ニワトリ精液の凍結保存法の改善を目的として、凍結保護剤にメチルアセトアミド(MA)、ジメチルホルムアミド(DMF)、ジメチルアセトアミド(DMA)およびジメチルスルホキシド(DMSO)を用いてそれぞれ凍結精液を作製し、1羽につき毎週1回の融解精液の注入を4週間続けて行い受精率を比較した(実験1)。また、MAとDMSOを凍結保護剤にそれぞれ用いた凍結融解精液によって毎週2回の人工授精を7週間続けて受精率を比較した(実験2)。凍結精液は凍結保護剤を含まない1次希釈液で2倍希釈し、30分静置した後、凍結保護剤を含む2次希釈液でさらに2倍希釈した。この希釈精液を0.5mLストローに充填して、液体窒素液面上4〜4.5cmで30分間静置後、液体窒素中に投入し保存した。融解は5℃水中で行い融解後直ちに卵管膣部に融解精液0.3mL(精子数約3億)注入した。実験1による平均受精率は、MA区、DMF区、DMSO区、DMA区でそれぞれ60.8%、47.6%、41.3%、32.9%であり、凍結区の中ではMA区が最も高く他の凍結保護剤を用いた区との差はいずれも有意であった(P<0.05)。融解精液注入後からの日数の経過に伴う受精率の推移は、新鮮精液を注入した場合と比較して、日数の経過に伴い急激な下降を示した。実験2における平均受精率は、MA凍結区、DMSO凍結区でそれぞれ70.5%、38.8%であり、有意な差がみられた(P<0.001)。一方、非凍結区は、凍結保護剤の添加に関係なく高い受精率を示した。週ごとの受精率はMA凍結区において最高が81.3%、最低が61.1%、一方でDMSO凍結区において最高が54.0%、最低が27.0%であり、同じ凍結保護剤を用いた場合においても受精率に大きな変動がみられた。また、この受精率の変動は、週の経過に伴い低下しなかった。以上により、MAはニワトリの凍結精液を作製する際において優れた凍結保護効果が認められ、連続注入による悪影響も少ないことが示唆された。
索引語凍結保護剤;受精率;メチルアセトアミド;DMSO;経過;ニワトリ精液;凍結精液;比較;MA区;作製
引用文献数18
登録日2011年05月10日
収録データベースJASI, AGROLib

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