同所的に存在する熱帯性タケ類の一斉開花枯死後の更新

同所的に存在する熱帯性タケ類の一斉開花枯死後の更新

レコードナンバー791836論文タイプ学術雑誌論文
ALIS書誌IDZZ00015063NACSIS書誌IDAN00193852
論文副題タケに稚樹バンクが存在する?
著者名田中 浩
Marod D.
石田 厚
高橋 正通
齋藤 智之
中静 透
書誌名日本生態學會誌
別誌名日生態会誌
Jpn. j. ecol
Japanese journal of ecology
日本生態学会誌
発行元日本生態学会暫定事務局
巻号,ページ60巻・ 1号, p.63-72(2010-03)ISSN00215007
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抄録熱帯季節林内に同所的に存在する株立ち型のタケ4種(Gigantchloa albociliata、G. hasskariana、Bambusa tulda、Cephalostacyum pergracile)の動態を11年間調査し、一斉開花枯死時の種間の相互作用を検討した。調査地は、タイ西北部カンチャナブリ県メクロン長期生態試験地である。いずれの種も、最大稈高は10m程度であった。G. hasskarianaは斜面下部、G. albociliataは斜面中部から尾根部、C. pergracileは尾根部に分布していたが、Btは斜面中部に主としてG. albociliataと混交して分布した。G. albociliataとC. pergrcileの2種は期間中に一斉開花枯死が観察されたが、G. hasskarianaとB. tuldaは調査期間を通じて開花枯死しなかった。計9つの20m×20mのコドラートで、高さ1m以上の稈すべてをマークして、加入、生存、枯死を記録した。G. albociliataとC. pergracileの開花枯死は、それぞれ個体群レベルでほぼ同調しており、ピーク年には調査個体のはとんどの株個体(90%以上)が開花枯死した。周辺のG. albociliata、C. pergracileの一斉開花枯死による光環境の好転により、小さいサイズで待機していたB. tulda個体の発生稈密度、サイズは急激に増加した。そのため、新たなコホートの補充がないにも関わらず、G. albociliata、C. pergracileが優占していた場所で、B. tuldaの優占度は急速に高まった。一斉開花枯死という生活史が持つ適応的メリットの一つとして、親世代との競合を回避することでの次世代コホートによる同所的な更新の促進が挙げられている。しかし、熱帯性タケ類群集における異種の待機個体の存在は、この同所的な更新を阻害し、適応的なメリットを低下させる要因となるだろう。
索引語pergracile;存在;更新;tulda;開花枯死;一斉開花枯死;稚樹バンク;斜面中部;尾根部;分布
引用文献数35
登録日2011年03月28日
収録データベースJASI, AGROLib

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