根伸長促進物質L-β-フェニル乳酸が水稲幼植物の生育に及ぼす影響

根伸長促進物質L-β-フェニル乳酸が水稲幼植物の生育に及ぼす影響

レコードナンバー791875論文タイプ学術雑誌論文
ALIS書誌IDZZ00014669NACSIS書誌IDAN00183393
著者名安達 祐介
木村 和彦
三枝 正彦
渡邊 肇
書誌名新潟大学農学部研究報告 = Bulletin of the Faculty of Agriculture, Niigata University
発行元新潟大学農学部
巻号,ページ62巻・ 2号, p.97-103(2010-03)ISSN03858634
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抄録根伸長促進物質の一種であるL-β-フェニル乳酸(LBP)が水稲幼植物の生育に及ぼす影響を地上部と地下部の形質について総合的に検討した。LBP処理によって葉齢は対照区が3.2、LBP区が3.6となり、LBP区が対照区に比べ有意(P<0.01)に上回った。草丈は葉齢と同様にLBP区が対照区に比べ24%、有意(P<0.01)に増加した。一方、根数は両処理区で有意差はなかったが、最長根長はLBP区が対照区に比べて26%、有意(P<0.05)に増加した。根の総表面積は側根の形成が大きく影響し、養水分の吸収に重要な役割を果たすとされている。そこで、総表面積を根の直径によって4区間に分級した。その結果、LBP区では最も細い区分では45%、その次の細い区分では54%、それぞれ対照区に比べ有意(P<0.05)に増加した。一方、太い根の区分では処理区間で有意差がなかったことから、LBP区でみられた根の総表面積の増加は、比較的細い側根の量が増加したためと考えられた。これらより、LBP処理でみられた地上部の生育促進は、最長根長の増加や側根の発達に伴う根の総表面積の増大によって、養水分の吸収が促進されたことが一因と考えられた。以上の結果から、水稲のLBP処理は、肥効調節型肥料の接触施肥における施肥効率の向上や直播栽培における初期生育の促進に利用可能と考えられた。
索引語根;LBP区;増加;総表面積;影響;養水分;LBP処理;区分;側根;生育
引用文献数30
登録日2011年07月26日
収録データベースJASI, AGROLib

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