瀬戸内海東部海域におけるマアナゴ稚魚の生息域と食性
瀬戸内海東部海域におけるマアナゴ稚魚の生息域と食性
レコードナンバー | 792526 | 論文タイプ | 学術雑誌論文 |
---|---|---|---|
ALIS書誌ID | ZZ00008678 | NACSIS書誌ID | AN00124667 |
著者名 | 五利江 重昭 長澤 和也 | ||
書誌名 | 水産増殖 = The aquiculture | ||
別誌名 | Aquacult. Sci. Aquaculture Science Suisanzoshoku | ||
発行元 | 水産増殖談話会 | ||
巻号,ページ | 58巻・ 2号, p.167-179(2010-06) | ISSN | 03714217 |
全文表示 | PDFファイル (653KB) | ||
抄録 | マアナゴ稚魚が生息する海域の底質・餌料環境を明らかにするため、2003-2008年に瀬戸内海の播磨灘北東部海域において、稚魚の出現状況と底質の粒度組成、ベントスと胃内容物との関連を調べた。稚魚が採集された海域は、砂泥底と砂礫底であった。主な胃内容物は甲殻類、多毛類、魚類であり、甲殻類は個体数からみた重要餌生物、多毛類と魚類は湿重量からみた重要餌生物であった。マアナゴは甲殻類に対する強い嗜好性を持っているが、着底後まずヨコエビ類を捕食し、成長とともにエビ・カニ類や多毛類、魚類へと移行していった。稚魚の生息域には、これらの他にさまざまな動物群が生息しているが、胃内容物には一貫して甲殻類、多毛類、魚類が出現するため、これらを選択的に、またこれらのうち生息域に多数出現する動物群を日和見的に摂餌していると思われた。またマアナゴはその生息域を、餌料環境よりもむしろ底質環境で選択していると考えられた。 | ||
索引語 | 胃内容物;甲殻類;多毛類;魚類;底質;重要餌生物;マアナゴ;稚魚;生息域;マアナゴ稚魚 | ||
引用文献数 | 19 | 登録日 | 2011年07月26日 |
収録データベース | JASI, AGROLib |