黒ボク土がオオムギの精麦品質に及ぼす影響

黒ボク土がオオムギの精麦品質に及ぼす影響

レコードナンバー792690論文タイプ学術雑誌論文
ALIS書誌IDZZ00014890NACSIS書誌IDAN00189888
論文副題灰色低地土水田と黒ボク土畑におけるオオムギ精麦品質の差異
著者名塔野岡 卓司
河田 尚之
吉岡 藤治
乙部 千雅子
書誌名日本作物學會紀事
別誌名Proceedings of the Crop Science Society of Japan
Japanese journal of crop science
日本作物学会紀事
発行元日本作物學會
巻号,ページ79巻・ 3号, p.296-307(2010-07)ISSN00111848
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抄録黒ボク土で栽培されたオオムギの精麦品質低下とその要因および育種上の改善策について明らかにするため、低タンパク質品種・系統を含む複数の品種・系統を用いて、灰色低地土水田と黒ボク土畑における原麦形質と精麦品質およびそれらに関与する成分含量の変動を解析した。その結果、タンパク質含量と硝子率には品種間差が認められたが、土壌の寄与率も高く、黒ボク土畑ではタンパク質含量と硝子率が高くなりやすいことが確かめられた。また、黒ボク土畑では搗精時間が長くなるとともに精麦白度が低下したが、これらの品質低下は硝子質粒の増加に起因すると考えられた。また、胚乳細胞壁の主要構成多糖であるβ-グルカンの含量は、黒ボク土畑で有意に増加した。黒ボク土畑での搗精時間の増加には、硝子率だけでなくβ-グルカン含量の増加も関与する可能性が考えられた。黒ボク土における硝子質粒の発生抑制策としてタンパク質の低含量化が考えられたが、低タンパク質品種・系統であっても黒ボク土畑では硝子率が高くなり、民間流通麦の品質評価項目に定められている硝子率の許容値よりも低く抑えることはできなかった。このことから、黒ボク土でも硝子質粒の発生しにくいオオムギを育成するためには、タンパク質の低含量化よりも、硝子質化しにくい胚乳形質の利用が効果的であると考えられた。
索引語黒ボク土畑;黒ボク土;硝子率;増加;オオムギ;搗精時間;硝子質粒;精麦品質;タンパク質;灰色低地土水田
引用文献数61
登録日2011年05月27日
収録データベースJASI, AGROLib

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