新規殺菌剤ピリベンカルブの作用機構と選択性

新規殺菌剤ピリベンカルブの作用機構と選択性

レコードナンバー792701論文タイプ学術雑誌論文
ALIS書誌IDZZ20010122NACSIS書誌IDAA11818622
著者名片岡 智
高垣 真喜一
角 康一郎
清水 力
書誌名Journal of pesticide science
別誌名日本農薬学会誌. 和文編
日本農薬学会誌
発行元日本農薬学会
巻号,ページ35巻・ 2号, p.99-106(2010-05)ISSN1348589X
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抄録ピリベンカルブはキュウリ灰色かび病菌呼吸鎖電子伝達系のコハク酸-チトクロム還元酵素(SCR:複合体IIおよびIIIの活性)およびデシルユビキノール-チトクロムc還元酵素(複合体IIIの活性)を低濃度で阻害した。デシルユビキノールの濃度を変化させたときの阻害形式はアンチマイシンAとは異なりQo阻害剤のストロビルリン系殺菌剤と同様に不拮抗型であった。そしてこのときのピリベンカルブの阻害定数は13nMであった。したがって、ピリベンカルブの作用点は複合体IIIのチトクロムb上のQoサイトであると判断された。一方、ピリベンカルブの植物、ラットならびにコイのSCR阻害は弱く、生物種間で選択性が認められた。この選択性は供試したストロビルリン系殺菌剤よりも優れたものであった。また、ピリベンカルブはストロビルリン系殺菌剤耐性となるチトクロムbの変異をもつキュウリ灰色かび病のSCRを比較的低濃度で阻害したことから、ピリベンカルブとストロビルリン系殺菌剤のチトクロムbへの結合の仕方は少し異なると考えられた。そこで、キュウリ灰色かび病菌のチトクロムb遺伝子の核酸配列を明らかにして、推定アミノ酸配列を他のカビ類、酵母、作物、ラットならびにコイの配列と比較することで、ピリベンカルブのチトクロムb上の結合部位について考察した。
索引語ピリベンカルブ;選択性;複合体III;ストロビルリン系殺菌剤;新規殺菌剤ピリベンカルブ;阻害;活性;低濃度;ラット;コイ
引用文献数24
登録日2011年05月27日
収録データベースJASI, AGROLib

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